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第13回測量コンテストを開催しました

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8月26日、香美キャンパスにおいて「測量コンテスト in 高知工科大学」を開催しました。

本コンテストは、機器の使い方さえ教われば誰でも測量ができるようになった今、測量の原理・原則に立ち返り競い合うことで楽しみながら技術力を養うきっかけとなるよう、システム工学群 国土情報処理工学研究室 高木 方隆 教授らが発案し、本学が主催で2006年から継続して開催しているもので、今回で13回目を迎えました。

測量精密機器を利用して測量する精密機械部門と、物差しや分度器、巻き尺やカメラなどの身の回りの道具を利用して測量する自作機器部門があり、精密機械部門は測量精度を重視し、自作機器部門は測量のアイディアを重視して審査されます。

今回の課題は「香美キャンパスシンボルタワーに設置された時計の短針の長さを測る」という初の動く対象物が測量課題とされ、高校、大学など計10チームがエントリーしました。

お天気には恵まれましたが、湿度が高く残暑厳しいグラウンドで、これまで学んだ知識と日頃の実習経験を活かし、手際良く場所決めを行い機器を設置し、チームで声を掛け合って測量をすすめ、暑さや制限時間と戦いながら計測精度を競い合いました。

8B0A1594.JPG☆KUT精密8B0A1677 - コピー.JPG☆高工精8B0A1581.jpg☆8B0A1663.jpg☆KUT精密8B0A1627.jpg☆8B0A1611.jpg

自作機器部門は2チームの参加で、巻尺とスマートフォンのカメラを用いたチームと、塩ビ管をつないだものに水を入れて水平面を作り、標尺をデジカメで撮影して測ったチームでした。標尺と対象物をピッタリ重ねて撮影するのは難しく、四苦八苦しながら測っていました。

☆高工業自8B0A1583 - コピー.JPG ☆kut自 水8B0A1573 - コピー.JPG☆kut自8B0A1625 - コピー.JPG ☆kut自8B0A1659 - コピー.JPG

審査講評では、審査委員長の村井 俊治 東京大学名誉教授が「回を重ねるごとに参加者の測量精度は高まり、今回初の動く対象物にもかかわらず、精密機器部門では僅差の戦いとなっており、技術力が非常に高く、素晴らしい結果でした。自作機器部門の参加が少ないのは残念ですが、アイディアが面白く13回目の開催にして初めてカメラの画素数から計算するという手法も出てきました。来年はまた難易度を上げた対象物にしたいと考えています。ぜひ次回も挑戦してください」と締めくりました。 

自作機器部門でアイディア賞を受賞した高知工科大学Bチームのメンバーは、「装置が大がかりになったので手間取ったり、標尺が風の影響を受けたり、時計のあるシンボルタワーが思ったよりも高く5メートルの標尺では足らず、精度は低くなってしまいましたが良い経験になりました。今後も原理を忘れずに測量機器を使っていきたいです」と今回の感想を語ってくれました。

また、京都工学院高等学校 プロジェクト工学科 桐生 喜崇教諭からは「クラブ活動は週に1回行っていますが、なかなか広いところでの練習もできません。授業で基礎技術を学び、日ごろ努力した測量技術が十分発揮でき、いい結果を出せて良かったです。本コンテストでの生徒たちの貴重な経験は、それぞれの進路にもいい影響を与えています。来年も頑張ります」と、好成績な結果に対する喜びと、本コンテストについてのお言葉をいただきました。

審査結果

精密機器部門(8チーム参加)
総合優勝:京都工学院高等学校 シビルクラブ チームLore
技能賞 :京都工学院高等学校 シビルクラブ チームWater
敢闘賞 :高知工科大学A

自作機器部門(2チーム参加)
アイディア賞:高知工科大学 高知工科大学B
努力賞:高知工業高校 team T'

 ☆優勝lore 8B0A1769 - コピー.JPG
<精密機器部門 総合優勝 京都工学院高等学校1年 左から小山くん 金井くん 安達くん>

精密機器部門で総合優勝した京都工学院高等学校 シビルクラブ チームLoreの3名は「7月中旬に京都市内で、合宿した時にチームを組みましたが自然と役割が決まりました。
今回総合優勝できたのは、チームワークが良かったからだと思います」測量を始めて数ヶ月、喜びをかみしめながらも謙虚に答えてくれました。

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