2018.9. 7イベント / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活

加太宇宙イベントでのロケット打ち上げ実験に向けて燃焼実験を行いました(学生団体RaSK)  

9月14日~17日に和歌山県にて開催予定の「第7回加太宇宙イベント」(加太地域活性化協議会主催)において、本学の学生団体「RaSK(ラスク)」(Rocket and Sat(satellite) community of KUT)(顧問:システム工学群 山本 真行教授 宇宙地球探査システム研究室)が、自作ロケット打ち上げ実験を行います。

「加太宇宙イベント」は、ロケットを通じて和歌山や関西の人々に宇宙を身近に感じてもらうことを目的に開催されており、9月16日(日)には一般公開日として子供向けの体験教室や、開発ロケットの展示、モデルロケットの打ち上げなど一般の方々が参加することができるイベントが企画されています。

RaSKメンバーは本イベント運営スタッフの中心として活動しており、安全管理委員の多数を務めるなど非常に重要な役割を持つほか、一般公開日は自作の中型ロケットの展示や、小型ロケットの打ち上げも行います。

9月14・15日(非公開日)には、独自製作のハイブリッドロケットI型の打ち上げ実験を予定おり、その打ち上げに向けて9月3日(月)、本学香美キャンパスグラウンドにてエンジンの燃焼実験を行いました。

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今回の燃焼実験の成功は、加太宇宙イベントでロケットの打ち上げ実験を行う条件であり、翌日は台風21号の予想進路にあたっていたため、なんとしてもこの日に実験を成功させ、より信頼性の高いエンジンの性能データを取得したいとの真剣な思いで、湿った空気が流れ込む残暑厳しいグラウンドで黙々と作業を続けました。


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メンバーは日々調整や実験を重ねて燃焼実験に臨みましたが、1回目・2回目はアクシデントにより点火できませんでした。しかし、そのアクシデントにも冷静に対応し、どの箇所が問題なのか部品をチェックし交換を行ったりメンテナンスし、エンジン部も再点検し異常が無いことを確認しました。

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実験3回目にして最後の点火スイッチを押し、大きな音と共に数秒間炎が上がり無事実験は成功しました。 この後、得られたデータを解析し使用するエンジンが想定通りのパワーを出すことを確認して、ロケット打ち上げ実験に挑みます。加太では特にJAXAと同じように信頼性のあるロケットを打ち上げ、ロケットが飛行中にどのような姿勢でどのような経路を飛行したかなどの詳細なデータ回収をめざしています。  

RaSK代表 池田 直崇さん(システム工学群 航空宇宙工学専攻 3年)は、「一般の方々には見ていただくことはできないのですが、私どもRaSKにとって実際に自分たちが製作したロケットを打ち上げられる場所は少なく、加太での打ち上げ実験は今後の開発にも大きな意味があります。今後の目標である高度1kmへの到達への第一ステップとして、まずデータ集めとロケット開発技術の構築を確実に進めていきたいと思います」と、意気込みを語ってくれました。 
9月3日の燃焼実験の動画はこちらに公開されています。

「「第7回加太宇宙イベント」では、学生を主体としてロケットの打上実験やCansatという小型模擬人工衛星の投下実験を行っています。 また、近年では無人航空機ドローンを活用した実験やイベントも積極的に取り入れています。 一般公開日には体験型のイベントや特別な展示会場も用意しているので、興味がある方はぜひ1度お越し下さい」と、運営スタッフ兼ロケット打ち上げの統括者として大きく関与し、イベント運営の中心として活動している明壁 生磨さん(システム工学群 航空宇宙工学専攻 4年)からも、本イベントについてのコメントが届いています。

「第7回加太宇宙イベント」の詳細はこちらをご覧ください。

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