2018.10.25地域・一般 / 地域貢献 / 研究 / 研究者・企業

地域公共交通シンポジウムに西内講師が登壇しました

10月23日、高知城ホール(高知市)にて「地域公共交通シンポジウムin高知(主催:国土交通省 四国運輸局)」が開催され、四国内の自治体や交通事業関係者ら約90名が参加する中で、システム工学群 都市・交通計画研究室の西内 裕晶 講師が基調講演を行いました。

"みんなでつくる持続可能な公共交通"と題した本シンポジウムは、自家用車普及や少子高齢化加速などの社会的要因により、特に地方圏で維持困難が顕在化している公共交通について、研究者・交通事業者・国・地方自治体・市民団体など様々な立場の意見を聞く中で、参加者にも考えを深めてほしいとの目的で開催されました。

★2S1A0559.jpg

交通工学等を専門とする西内講師は基調講演の中で、ICカードデータにより公共交通利用者の行動特性を把握し、最適な運行計画策定や路線網評価を行う研究を進めていることや、公共交通空白地の住民に対し行った地域公共交通への意識や満足度の調査内容を報告しました。

加えて、とさでん交通株式会社の片岡 万知雄 代表取締役社長、愛媛県八幡浜市企画財政部の石河 陽介氏からも、交通事業者・地方自治体それぞれの立場から、バス運転手不足などの現状に対する危機感やNPO法人による地域公共交通再構築事例について、具体的な報告が行われました。

★2S1A0553.jpg

シンポジウム後半は、西内講師がコーディネーターとなり、交通事業者・国・地方自治体・市民団体のパネリストによるディスカッションが行われました。

ディスカッションでは、持続可能な公共交通の実現に向けて、関係各所がお互いの実情を理解し、もはや交通事業者だけでは解決が難しい問題に連携して臨むことの必要性が確認されました。
また、利用者自身も公共交通について当事者意識を持ち考えることが重要であるとの意見も出されました。

研究機関としても、西内講師が行っている様なデータ分析をはじめ、新しいアイデアの提供等を行うことで、持続可能な公共交通を考える上で足掛かりとなる可能性の開拓が期待されていました。

★2S1A0571.jpg★2S1A0575.jpg

RELATED POST

関連記事