2018.12.25受験生 / 在学生・保護者 / 地域貢献 / 学群・大学院 / 研究者・企業

サイエンスカフェin高知『AIで法律がいらなくなる⁉~科学技術の法哲学~』 を開催しました

12月21日、「サイエンスカフェ in高知(高知工科大学、高知みらい科学館の共催)」を高知市のオーテピア5階サイエンススクエアで開催し、県内の高校生ら約30人が参加しました。

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今回は、高知市出身の吉良 貴之氏(宇都宮共和大学 専任講師)を講師に迎えて、『AIで法律がいらなくなる⁉~科学技術の法哲学~』をテーマに、AIやビッグデータ、そしてインターネットがつなげる世界など、最先端の科学技術の発展により従来は想定されていなかった事例が生じることで「法」「正義」「人権」をどう捉える必要があるのかについて、様々な実例をもとに参加者と議論を交わしながら考察しました。

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まず、中国でのゲノム編集による双子誕生や自動運転技術、さらにはamazonの「おすすめ」、FacebookやLINEの「知り合いかも」、アメリカでのインターネットを駆使した大統領選挙などの実例をもとにして、科学技術の発展のなかでの倫理や責任の考え方やAIとプライバシー等について解説されました。

また、AIと教育についての話題では、"AIによる優れた教育が提供されるようになれば教師や学校は不要になるのでは"との問いかけに対し、「教育を受ける権利を保障されれば法的には問題ないのでは」という見解や「タブレットなどで補習をAIで行うことができれば教師の負担が減少する」といった肯定的な意見がでた反面、高校生からは「社会では一人で生きていけないので、学校のような共同の場で学ぶことが必要」などの否定的な意見も出されました。
さらに、"AIによる個人の学習レベルに関する情報が入試に活用されること"については、「部活を終えて受験前に集中して頑張るケースなど不利になる場合がある」との意見や、「受験生のやりたいことなどに適合する大学をAIで調べる際に活用できれば」などの意見が上がり、議論は尽きず会場は大いに盛り上がりました。

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