2019.2. 5在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学群・大学院

「マネジメントチャレンジ2018」の成果報告会を開催しました

2月3日、地域交流施設 ほっと平山(高知県香美市)で、本学学生ら9名が「マネジメントチャレンジ2018」の成果報告会を開催しました。

「マネジメントチャレンジ2018」とは、経済・マネジメント学群 渡邊 法美 教授が担当する科目「地域共生概論Ⅱ」の中で行われる実践型育成プログラムで、一般社団法人いなかパイプ代表理事 佐々倉氏の協力を得て実施しており、グループ単位で地域課題を調査・分析・解決策を提案し、これを通してマネジメント能力等の専門性を養うことなどが目標とされています。

受講生は、仁淀川町沢渡地区で土佐茶のブランド化に挑む「株式会社ビバ沢渡」と、中土佐町の「久礼大正町市場」に協力いただき、2チームに分かれ課題解決に向けてフィールドワークに取り組みました。そして、その過程で「地域への貢献」と「自分の学び」という2つの視点から考察したことを報告しました。

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仁淀川町沢渡地区で土佐茶のブランド化に挑む株式会社ビバ沢渡は、土佐茶の茶葉と、この茶葉を使用したスイーツなどを高付加価値商品として売り出す取り組みを行っており、担当グループは商品の更なる販売促進を狙った新企画を提案・実践しました。

グループの学生は、チラシにクーポンを付けることで販促物としての認知率や店舗への誘導率が向上するのかを実験するために、大学内で学生にチラシを配布し、実際の店舗でチラシの回収率測定などを行い、予想以上に回収率と販売数が伸びたことを報告しました。
また、チームとして考えをまとめたうえで個々が積極的に行動すると、大きな成果を生む事が分かり、マネジメントについての座学での学びが実践に結び付いている事を体感したことなども報告しました。

報告会を聞いた株式会社ビバ沢渡 代表取締役 岸本 憲明さんは、「会社の意向をしっかり確認しながら、学生達が様々提案してくれたことが有難かったです。今後も課外活動で商品開発等を継続して取り組んでくれるとの話もあり心強く、感謝しています。今後も若者目線で応援してもらいたいです」と感想を述べました。

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久礼大正町市場の担当グループは、市場の持続的発展をテーマに企画を提案・実践しました。

グループの学生は、地域活性化の成功事例として全国的に認知されている一方で、高齢化による担い手不足などの潜在的課題を孕んでいる久礼大正町市場で、市場経営者や地元の若者に対しアンケートや意見交換会を実施したことを報告しました。この取り組みに参加した住民は、自分以外の皆も大正町市場の存続と発展を熱く思っている事を認識し、地域発展への原動力の一助になったことなどが報告されました。
また、学生自身も経営者の立場を疑似体験することができ、"マネジメントチャレンジは小さな社会そのもの"と感じたほど経営の大変さを理解できたことなども報告されました。

報告会を聞いた久礼大正町市場協同組合事務局の田口 瑠美さんは、「アンケートや地元の若者との意見交換会はやらなければならないと思っており、学生が良いきっかけを作ってくれました。学生達が実施したことで地元の本音も聞けて大変参考になりました。学生達が意識調査の一環で設置した"おみくじ付き応援金箱"も、たった15日間で2800円集まったことは驚きで、今後のクラウドファンディングの可能性も見出せました。学生が行った取り組みを地域でも継続し、更にこれを基に新しいことができたらいいなと思います」と感想を述べました。

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最後に渡邊教授は、「学生達が、高知愛あふれる代表的な二つの取り込みに関われたことは大変幸せだと思います。この経験と感動をずっと大切にして、地域のため自分の幸せのために、深く生かしていもらいたい」と締めくくりました。

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