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第14回測量コンテストを開催しました

9月8日、香美キャンパスにおいて「第14回測量コンテスト in 高知工科大学」を開催しました。

本コンテストは、機器の使い方さえ教われば誰でも測量ができるようになった今、測量の原理・原則に立ち返り競い合うことで楽しみながら技術力を養うきっかけとなるよう、高木 方隆 教授(システム工学群)らが発案し、本学が主催で2006年から継続して開催しているもので、今回で14回目を迎えました。

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今回は、香美キャンパスのシンボルタワーに設置した「楕円形の面積」という初めて曲線内部の面積を測量課題とし、高等学校、大学、一般など計15チームがエントリーしました。

審査部門は、例年の測量精密機器を利用して測量する精密機械部門、物差しや分度器、巻き尺やカメラなどの身の回りの道具を利用して測量する自作機器部門に加え、15分以内のドローンのフライトにより最新技術を駆使して測量するドローン部門を新設し、3部門で実施しました。参加者は残暑厳しいグラウンドで、これまで学んだ知識と日頃の実習経験をいかし、手際良く場所を決め機器を設置し、制限時間内での計測精度を競い合いました。

自作機器部門には4チームが参加し、今回初出場の愛媛県立伊予農業高等学校チームは、発砲材、物差し、分度器とスマートフォンのカメラ等を用いてユニークな機材を作成し、測量していました。

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自作機器部門で総合優勝した高知工科大学 鶴瓶チームのメンバーは、「望遠鏡にデジタルカメラを取り付け、自作のプラグラムを使って楕円を白黒画像に変換し、ピクセルの数をかぞえて面積をだしました。一番苦労した点は、白か黒かの基準を判断する為のしきい値を設定することでした。約2週間の練習の成果がだせたことと、当日、プログラムがうまく作動したことが結果に繋がりとても嬉しいです」と感想を語ってくれました。

審査講評では、審査委員長の村井 俊治 東京大学名誉教授が「測量の基本はいかに誤差なく最確値に近い値を数回だすことができるかです。今回は面の面積を測るという課題に対し、デジタルカメラで撮影した画像のピクセルを数えるという手法で自作部門が精密機器部門を上回る結果をだしたことは、画期的で驚かれたと思います。来年も新しい手法で挑戦してください」と締めくくりました。

審査結果

精密機器部門(8チーム参加)
部門優勝:高知県立高知工業高等学校 team ks
技能賞 :京都工学院高等学校 シビルクラブ チームH

自作機器部門(4チーム参加)
総合優勝:高知工科大学 鶴瓶
敢闘賞 :愛媛県立伊予農業高等学校 Aチーム

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(自作機器部門 総合優勝 高知工科大学 鶴瓶チーム)

ドローン部門(3チーム参加)
技能賞 :京都工学院高等学校 シビルクラブ チームG
奨励賞 :高知工科大学 spark

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