2020.3.23在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

日本化学会中国四国支部 支部長賞を学生2名が受賞

坂本 ひかるさん(大学院修士課程化学コース 2年)と、金重 貴也さん(環境理工学群 4年)が「令和元年度 日本化学会中国四国支部 支部長賞」を受賞しました。

日本化学会中国四国支部は、化学の授業、実験ならびに研究を通して優れた成績をあげた生徒・学生に支部長賞を授与しています。

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坂本さんは、機能性ナノマテリアル研究室(大谷 政孝准教授)で、金属有機ナノ結晶がもたらすホスト-ゲスト相互作用について研究しています。
多孔質材料とは数ナノメートルの空間を有した材料で、身近には乾燥材等で使用されます。その中のひとつで金属イオンと有機配位子からなる金属有機構造体(MOF)はゼオライト同様の多孔度を有することが知られています。これを分子を包摂する入れもの(MOF)として利用した研究を行い、サイズの異なるMOFに閉じ込められた色素分子の発光挙動を追うことで、ホストーゲスト相互作用への関連性を明らかにしました。この研究が進むことで、分子の発光効率を高くすることが期待できます。
受賞を受けて「このような賞をいただき大変光栄です。大谷准教授をはじめ小廣 和哉教授、同研究室の皆様の日頃のご指導に感謝します。この受賞を励みに博士課程に進学後も研究に精進していきたいと思います」と感謝と今後の抱負を語りました。

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金重さんは、同研究室で、多孔性ナノ結晶を基盤とする次世代ガラス材料について研究しています。

本研究では多孔性ナノ結晶のサイズ制御によりガラスのように透明な固体の合成に成功し、そのメカニズムを明らかにしました。この研究が進めば『次世代のガラス材料』としての応用が期待できます。

受賞を受けて「このような素晴らしい賞をいただきありがとうございます。この賞をいただけたのは、より良い成果が出るように導いてくださった先生方や研究室の皆様のおかげです。この場を借りて心より感謝申し上げます。私は春から大学院に進学します。大学院では、従来のガラス材料と諸物性を比較するためにこの多孔性ナノ結晶から構成される次世代ガラス材料の光学測定や力学測定などに取り組んでいきたいと考えています。また、物性値のさらなる向上や、大型サンプルの合成にも取り組んでいきたいと考えています」と抱負を語りました。

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