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- 松岡准教授が著書「数の世界」を出版
松岡 学准教授(共通教育教室)の著書『数の世界-自然数から実数、複素数、そして四元数へ』が講談社から出版されました。
本書は、一般向けの科学解説新書シリーズ"ブルーバックス"の1冊として刊行されました。
「数とは何だろう?」「数はどこからきて、どこへ向かっているのだろう?」「究極の数とは?」
そんな壮大なテーマが本書には詰め込まれています。古代メソポタミアから始まり、自然数から実数、複素数、四元数、そして八元数までの「数の広がり」を数学的に眺めることを本書では目的としています。
一般的に、自然数から複素数までは広く認知されていますが、その先の世界はあまり知られていません。しかし、複素数を超えたところにも豊かな「数の世界」が広がっています。特に本書ではそこに焦点を当て、「複素数から四元数、八元数」への拡張について詳しく解説しています。また最後には、八元数を超える数の可能性について紹介しています。
これらのように本書は、果てしなく広がる数の世界を、代数学を研究する松岡准教授の視点から解説しています。
- 松岡准教授からの見どころ紹介
- この本の主人公は数学者のハミルトンです。 1843年10月16日、彼がアイルランドのロイヤル運河沿いを妻と歩いていたとき、四元数のアイデアがひらめきました。彼はうれしさのあまり、渡っていたブルーム橋の石に、ひらめいた公式を刻みつけたといいます。
このとき、私たち人類は複素数を超える数の世界へと歩を進めたのです。
本書を通して複素数を超えた数の世界、すなわち、四元数や八元数の「数」の香りを感じていただければ幸いです。
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