2020.1.29地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活 / 研究 / 研究者・企業

総合研究所 HEC研究センターが国際ワークショップを開催

1月10日、総合研究所の研究センターCenter for Human-Engaged Computing(CHEC)が、Human-Engaged Computing(HEC)*1をテーマとした国際ワークショップ「International Workshop on Human-Engaged Computing (IWHEC2020)」を開催しました。

本ワークショップは、人間とコンピュータの未来に適切な方向性を示すことを目的とし、日本のみならず世界の様々な国からHCI*2分野の研究者を講演者として招き、HCI関連研究の様々な視点から総体的にアプローチするものです。HECやHCIについての意見・アイデア交換の世界的プラットフォームになることを目指し、2017年11月、2019年1月に続き3回目の開催となりました。

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今回のワークショップは世界7カ国から総勢51名が参加し、主催者を代表して任 向実センター長の挨拶につづき、アメリカ、中国、韓国より7名の研究者による基調講演が行われました。また、ポスターセッションには、海外の大学(清華大学、北京師範大学、広東工業大学、昆明理工大学)から9名、本学から23名の学生が参加し、計21件の発表がありました。

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優秀ポスター賞を受賞した横田 文さん(情報学群 4年)は、「IWHECに参加するのは今回が初めてでしたが、色々な技術や研究に触れることができとても刺激になりました。また、自分の研究についてポスター発表を行ったのも初めてで、英語での発表に不安もありましたが、今後の研究に生かせる経験ができたと感じています。今後もこういった場に積極的に参加して、研究を深めていきたいと思います」と感想を述べてくれました。

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過去3回の国際ワークショップにより、HCI分野の研究者同士の国際的な繋がりやネットワークの強化、研究コミュニティの活性化に貢献してきました。その結果、任センター長のHEC(人・コンピュータ共進化)研究室でもHCI分野で国際的に著名な大学・研究者との共同研究が進み、HCI分野の最高峰の国際学会でも討論会が行われています。

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*1 ヒューマン・エンゲージド・コンピューティング
任教授が提唱するヒトと技術(Computer、 AI、ICT技術)の未来の理想関係像についての新しいコンセプトで、IEEE Computer Societyのフラッグシップ出版物である Computer 誌に発表したヒトの本来の能力と技術力の相乗作用(シナジー)を利用して、人間の可能性を最大限に発揮し、現実世界の複雑な問題を解決しようとする考え方です。
参照論文はこちらから

*2 HCI(human-computer Interaction ヒューマン・コンピュータ・インタラクション):人間とコンピュータの相互作用を研究する分野

受賞者

【最優秀ポスター賞】
"Prediction of Motor Learning Ability Using Resting-State Brain Activity and Reaching Task"
横田 文さん(情報学群 4年)

【佳作】
"A New Type of Female Safety Product Designed for Night"
Yuwei Sunさん(北京師範大学 修士2年)

"Innovation Method of Cultural Heritage Teaching based on the Concept of Human-Engaged Computing"
Peng Tanさん(広東工業大学 修士3年)

"SewTyping: Fluent Text Entry Technique Leveraging the Penetrable Feature in Virtual Reality"
Yang Liさん(博士後期課程 基盤工学コース3年)、Yilin Zheng(修士課程 情報学コース1年)、久保 尊亮(情報学群 3年)

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