2021.3.25在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

土木学会四国支部優秀卒業生・修了生に選ばれました

山地 陽大さん(修士課程社会システム工学コース2年)と高谷 佳朋さん(システム工学群4年)が「令和2年度 土木学会四国支部優秀卒業生・修了生」に選ばれ、表彰されました。

本表彰は、土木学会四国支部が土木専攻の優秀な卒業生・修了生を対象に、その努力をたたえるため実施しており、本学からは1名ずつが選ばれました。

山地 陽大さん(修士課程社会システム工学コース2年)

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山地さんはコンクリート研究室(大内 雅博教授)に所属し、「木灰コンクリート」の実用化に向けた研究を行ってきました。木灰コンクリートは、現生植物由来の材料である木灰の燃焼灰(バイオマス)を主原料としており、最終的に肥料成分となる環境に優しく持続可能なコンクリートですが、セメントを用いた普通コンクリートと比較し、強度は約1/4程度という課題がありました。
修士研究では「炭酸カルシウム生成量が木灰コンクリートの強度に及ぼす影響」について検討し、強度を増進させるために添加する消石灰の置換率や養生温度を上げると炭酸カルシウムが増加すること、炭酸カルシウム生成量が増加するにつれ、不均一な炭酸化収縮が起りひびされが生じて強度が低下すること、炭酸カルシウムの生成量には最適地が存在することなどの硬化メカニズムを解明しました。

受賞を受けて「この度は土木学会四国支部賞という過分な評価をいただき、大変光栄に存じます。素晴らしい研究環境と、研究活動を支えてくださった大内教授をはじめ先生方、研究室のメンバーに心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、社会人になってもより一層精進していきます」と、喜びと今後の抱負を語りました。

高谷 佳朋さん(システム工学群4年)
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高谷さんは都市・交通計画研究室(西内 裕晶准教授)に所属し、都市と交通の計画に関する理論について学んできました。
卒業研究では、「Twitterデータを用いたテキストマイニングによる道路事業に関するイメージ分析」というタイトルで、道路整備での活用を目的としたTwitterの各ツイートの感情評価と道路事業への期待や評価の把握する方法を提案しました。
具体的には、中村宿毛道路と横浜北西線の2つを対象に道路開通の6カ月前から6カ月後の1年間の関連するツイートを収集し、単語とツイートの感情極性の関連や単語間のつながりの強さ、地方部と都市部の事業評価の高さの違いを把握しました。その結果、道路事業への評価には地方部と都市部で違いがあり、地方部の方が都市部よりも高い傾向であることを明らかにしました。

受賞を受けて「4年間の成績等が評価され大変嬉しく思います。ご指導いただいた西内先生や研究室の方々に感謝いたします。卒業後は公的機関に就職します。大学での学びをいかし、街づくりや都市の計画に携わりたいです」と、喜びと今後の抱負を語りました。

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