2021.3.24在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

日本化学会中国四国支部 支部長賞を学生2名が受賞

谷口 彩乃さん(大学院修士課程化学コース 2年)と、木山 公太さん(環境理工学群 4年)が「令和2元年度 日本化学会中国四国支部 支部長賞」を受賞しました。日本化学会中国四国支部は、化学の授業、実験ならびに研究を通して優れた成績をあげた生徒・学生に支部長賞を授与しています。

谷口さんは、有機-無機ハイブリッド材料化学研究室(小廣 和哉教授)で、ソルボサーマル法を用いた金属酸化物ナノ粒子構造体の合成と触媒への応用について研究してきました。
研究対象としている金属酸化物は酸化セリウムで、自動車等の排ガス処理触媒に使われる材料として知られています。本研究で合成した酸化セリウム構造体は、普通の酸化セリウムとは異なる酸化数状態を持っており、それゆえに排ガス処理反応に対して市販品よりも優れた触媒活性を持つことを明らかにしました。

受賞を受けて「評価していただいたことを大変光栄に思います。小廣教授をはじめ、お世話になった皆様の日頃のご指導・ご助力に感謝いたします。博士後期課程に進学してからも、ますます研究に精進します」と感謝と今後の抱負を語りました。

★★1E7A1731).JPG ★1E7A1673 .JPG

木山さんは、有機合成化学研究室(西脇 永敏教授)で、二座配位性アザフルオレノンの合成について研究してきました。
本研究では西脇グループで開発した多置換ピリジンの合成手法を応用することにより、5つの芳香環が連続的に繋がった骨格を構築することに成功しました。得られた化合物は発光性を示すアザフルオレノン部位を2つ有しています。その配位性や塩基性を利用すれば、金属イオンや酸の添加などの刺激に対して応答して異なった色の発光をするデバイスとしての応用が期待されます。

受賞を受けて「このような素晴らしい賞をいただき誇りに思います。良い研究成果が出るよう導いてくださった先生方や西脇研究室の皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。私は春から大学院に進学します。卒業研究では、目的とする骨格を苦労した末にようやく合成することができましたので、大学院ではこの骨格のバリエーションを増やしつつ機能解明に取り組んでいきたいと考えています」と喜びと抱負を語りました。

★2S1A1775 .jpg ★2S1A1819 .jpg

RELATED POST

関連記事