2021.3.31国際交流 / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

前田助教がアジアスポーツマネジメント学会に登壇

3月27日、「Rising Stars in Sport Management Research Part 2」(主催:アジアスポーツマネジメント学会(Asian Association for Sport Management))がオンライン開催され、前田 和範助教(経済・マネジメント学群)が「The professional sport organization's community-based management from both micro and macro perspectives(プロスポーツ組織の地域密着戦略 -ミクロ・マクロの視点から-)」 をテーマに登壇しました。
本会は、アジア各国を代表する若手の研究者が、研究成果や自身の展望を紹介するセミナーです。

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前田助教は、冒頭、日本におけるプロスポーツ組織(リーグやクラブ・チーム)の地域密着型経営の現状について説明しました。そのうえで、特に下部リーグや独立リーグに属するプロスポーツ組織の興行面における経営課題について触れ、社会的な活動(ホームタウン活動等)の重要性について先行研究の知見をまとめながら解説しました。

また、プロ野球独立リーグに所属する選手のホームタウンに対する態度を明らかにした実証研究について、ミクロな視点に基づいた2つの研究が紹介されました。その中では、シーズン序盤において1年目の選手が特に強く感じていた活動に対する強迫性が、シーズン終盤にかけて弱まったことや、1シーズンを通して活動に多く参加した選手の方が、地域におけるロールモデルとしての意識を強く持つようになったことなどの研究結果が示されました。

今後については、プロスポーツ組織の地域密着型経営に関してよりマクロな視点に立って研究を進めていく展望を述べました。ケーススタディを通じて、いかにプロスポーツ組織がその利点を生かしてステークホルダー間をつなぐ存在になれるかを検討することや、ホームタウン活動等の社会的事業を単なるCSR(企業の社会的責任)ではなくCSV(共通価値の創造)の視点からとらえ直し、地域課題を解決しつつ持続可能な経営を進めることの重要性を述べ、発表を締めくくりました。

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