2021.11.10在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

センシングフォーラム計測部門大会において末廣 いのりさんがポスターセッション優秀賞を受賞

9月30日、10月1日、Web開催された「計測自動制御学会第38回センシングフォーラム計測部門大会」(主催:計測自動制御学会)において、末廣 いのりさん(情報学群 4年)がポスターセッション優秀賞を受賞しました。本賞は同会でのポスター発表約30件のうち、優秀な研究発表と評価された約2件に与えられるものです。

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(末廣さんが葉の実数を数える様子。ゆずの木一本当たり、8,000~10,000枚の葉数を数えました)

末廣さんが発表したテーマは「3DLiDARによる点群データからの葉数推定に関する基礎的検討」です。

本発表では、LiDAR※1およびSLAM※2と呼ばれる技術から得られる3次元点群データを用いて、ゆず樹木の葉数を推定する方法を提案しました。光合成により栄養分を生成する植物にとって葉数は非常に重要なものであり、生成された栄養が果実に蓄えられるため葉数によって適切な果実数が決まってきます。
この推定方法が確立されれば、栽培農家は経験と勘に頼らず必要なだけ摘果を行うことができるようになり、不作の隔年減少を減らし、安定した生産につなげることができます。

※1 LiDAR(Light Detection And Ranging)とは、レーザー光を用いて距離センシングと二次元又は三次元の空間イメージングをレーザー画像から行う技術。
※2 SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)とは、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術の総称。

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受賞を受け、末廣さんは「ポスターセッション優秀賞を受賞することができ大変光栄に思います。ご指導くださった栗原 教授、ご協力くださった高知大学の濵田講師および高知大学の学生をはじめ研究室の皆様に心より感謝申し上げます。研究はまだ始まったばかりです。発表の際にいただいたアドバイスを踏まえて、この推定方法が実現できるように大学院進学後も力を尽くしていきたいです」と語ってくれました。

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