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窪田 伊織さんが計測自動制御学会の学術奨励賞を受賞

窪田 伊織さん(大学院修士課程 情報学コース 2年)が計測自動制御学会の学術奨励賞を受賞しました。本賞は、計測自動制御学会(部会、支部も含む)が主催する講演会・シンポジウム等の研究発表会において優れた内容の研究報告を行ったあらかじめ登録した登壇者に対して贈呈される賞です。「第38回センシングフォーラム計測部門大会」での窪田さんの発表が評価されたことから、本賞の受賞となりました。

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この度評価された窪田さんの発表テーマは、「ショウガ根茎腐敗病検出を目的とした葉の動きの定量化手法の検討」です。

本発表では、ショウガに発生する病害の中で最も多い根茎腐敗病と呼ばれる病害を早期検出するために、葉の動きを定量化する方法を提案しました。ショウガ根茎腐敗病は発病株を中心に二次伝染が起こりやすいという特徴を持っており、目に見える症状が確認されるころには被害が拡大していることが多い厄介な病害であるため、早期に検出する方法が求められています。今回窪田さんらは、病原菌を意図的に接種したショウガと接種していないショウガにおいて、発病確認日2、3日前から葉の動きに差が出ることを研究過程で発見したため、これを利用して根茎腐敗病を検出できる「葉の動きの定量化方法」を提案しました。この研究が進むと、ショウガ根茎腐敗病に感染したショウガを早期に取り除くことができるようになり、この病害による被害を大幅に抑えることができる可能性があります。

受賞を受け、窪田さんは「このような名誉ある賞を受賞することができて大変うれしく思っています。ご指導いただきました栗原 徹教授(情報学群)、研究データの提供・研究についてのアドバイスなどご協力いただきました高知県農業技術センターの皆様に心より感謝申し上げます。私の研究を機に高知県内で更に農業ICT技術が発展していくことを祈っています」と語ってくれました。

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