2022.8.18イベント / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活 / 研究

スマートグラスを使った買い物支援の実証実験「スマート買い物サービス体験」を実施しました

8月4日、高知工科大学、株式会社土佐山田ショッピングセンター、凸版印刷株式会社は、過疎が進む高知県の中山間地域で、買い物に困っている方々を支援する取り組みとして、スマートグラスを使った「スマート買い物サービス体験」の実証実験を実施し、香美市物部町の住民や大栃中学校の生徒ら約40人が参加しました。

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スマート買い物サービスとは、ショッピングセンター売り場の店員が「スマートグラス」と呼ばれるメガネ型の端末をかけて見た商品の映像を、遠隔地に居る買い手がタブレット端末で確認し、自宅などにいながら実際に店舗で買い物をしているような体験ができるものです。購入者がタブレット端末で購入したい商品の画面をタッチすると、店員のスマートグラスのモニターにタッチされた点が表示され、商品を品定めすることができる仕組みです。

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実証実験は、バリューかがみの店(売り手)と奥物部ふれあいプラザ(買い手)をつなぎ、「スマートグラス」をかけた店員に購入したい商品を伝え、タブレット端末に映し出された映像で商品を確認、容量や価格、店員さんお勧めの商品を説明してもらうなど、会話をしながら買い物を楽しみました。その後、購入した商品は、住民の方々が日頃から参加している体操教室を楽しんでいる間に届きました。

参加した住民の方々からは「日頃から利用しているスーパーで、置いてある商品や陳列先もわかっており、スムーズに買い物ができました。店員さんは、私に代わって店内を歩き回らなければいけないので、大変だと感じました」「バリューかがみの店は家から一番近くのスーパーですが、車で30分かかります。今回は、離れた場所にいながら商品名を伝えるだけで買い物ができたので便利でした」「車に乗れなくなっても、こういったサービスがあると行き慣れたお店の商品を購入できるのでありがたいです」「もうちょっと値段や容量の画面が大きいと買い物しやすいです」「普段、体操に通っている施設でこういったお買い物支援のサービスがあれば、更に楽しみが増えます」といった感想がよせられました。

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地域連携機構の松崎 了三特任教授は、「これから過疎が進む日本において、日常生活に密着した買い物の支援という地域課題を、どういう手法で解決するべきか、その糸口を見つけるために皆さんのご協力により今回の実証実験を実施しました。このシステムを導入するためには、販売側の人件費や配送費を誰が負担するのかといった、様々な課題があると思います。私は、課題が沢山あることは地域が変わるチャンスだと捉えていますので、販売する店舗や行政と連携し実現にこぎつけたいです」と述べました。

今後も、本学は地域と先端技術の連携によって、地域の課題解決に貢献していきます。

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