2023.3.23在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

日本建築学会四国支部長賞を学生2名が受賞

小井土 実さん(修士課程社会システム工学コース2年・静岡県立下田高等学校出身)と長谷川 紗良さん(システム工学群4年・兵庫県立姫路飾西高等学校出身)が「日本建築学会四国支部長賞」を受賞しました。
本賞は、各大学で建築系を専攻する卒業生・修了生のうち、学業成績最優秀者を表彰するものです。

小井土 実さん (修士課程 社会システム工学コース2年)
指導教員:環境建築デザイン研究室 渡辺 菊眞准教授

受賞コメント:これまでご指導いただいた渡辺先生や研究室の皆様に感謝いたします。私が修士研究として取り組んたテーマは、「有瀬、西峯集落の空間的特質-一つの山地地形に並存する2集落の空間構成分析を通して-」です。物部川流域にある有瀬、西峯集落の2集落は1つの山地地形に立地しており、自然条件などの空間を共有する部分がある一方で、それぞれが固有の空間を持っています。本研究ではそれぞれの集落の個別、共有空間のありようを調査し、それを空間概念図としてまとめました。その結果、1つの場所に並存する共同体としての集落のありようを明示することができました。4月からは職人の技術を活かした建設現場で設計や施工を行う職に就きます。建築のありようを現場で学んだうえで、研究で深まった「場所に応じた建築」を常に社会に問いかけ、提案していけるよう、努力を続けていきます。

小井土さん

長谷川 紗良さん(システム工学群4年)
指導教員:環境建築デザイン研究室 渡辺 菊眞准教授

受賞コメント:このような賞をいただき、うれしく思います。研究を支えていただいた渡辺先生、研究室の皆様に感謝します。私が卒業設計で取り組んだテーマは、「有瀬西峯が生きる-生業、居住、信仰を継承し、魅力を守る拠点設計を通して-」です。この地域を選んだ理由は、先輩の現地調査に同行する中で、有瀬の持つ水路からなる生業の基盤と西峯の信仰との深い関わりといった2集落の性質が重なり生まれる空間に魅力を感じたためです。設計で力を入れたのは、棚田を傷めず、かつ耐震性にも配慮し、建築物を地面から1m浮かせるようにした所です。また、この建築を集落民と新規就農者のコミュニティを育む場とするために集会所を設置しています。新規就農については事例調査を行い、就農者が地域に溶け込み、孤立しないような拠点作りをめざして設計することができました。卒業後は工務店で設計の業務に携わります。現場での施工も経験しながら、人や場所に寄り添った設計を行うことができるよう、頑張りたいと思います。


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