2023.3.29在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

Noha Ismail Medhat Mohamed Ismailさんが国際会議TSG2023においてGeologists' Association Meeting Awardを受賞

1月10日~12日の3日間、英国Leedsにて開催された「Tectonics Study Group Annual Meeting(テクトニクス研究グループ年次研究会、主催:Geologists' Association(英国地質学者協会))」において、Noha Ismail Medhat Mohamed Ismailさん(大学院博士後期課程 基盤工学コース 3年/指導教員:宇宙地球探査システム研究室 山本 真行教授)がGeologists' Association Meeting Awardを 受賞しました。
本賞は、優秀な発表に対して与えられる賞で、発表76件(口頭発表37件、ポスター発表39件)の中から2件が選出されました。

★8B0A3234.jpg

Ismailさんは「Inclinometer and improved SBAS methods with random forest for landslides and anchor degradation monitoring in Otoyo town, Japan(傾斜計とランダムフォレスト法を用いた改良型SBAS手法による日本の大豊町内における地すべり及びアンカー劣化状況のモニタリング)」について報告しました。

本研究では、衛星搭載の合成開口レーダー(SAR)観測データを活用した森林地域における微小地滑り発生箇所の早期発見に関して、機械学習を適用した新しい解析手法を提案しました。従来法では、森林地域においての微小地すべり抽出は植生の変化による影響を取り除くことが困難でした。そこでIsmailさんは、機械学習を適用したランダムフォレスト法を用いた改良型SBAS手法を提案し、高知県大豊町内に設置された傾斜計等の地上観測データとの詳細な比較により、森林境界域の居住地区等において効果的な抽出が可能となったことを明らかにしました。
今後は、衛星SAR観測を活用した広域モニタリングを活用した潜在的地滑り危険地域の抽出と、事前保全設備工事などのプロセスへの適用が期待されます。

受賞を受け、Ismailさんは「I'm happy to be given such honorable award. The reason why I moved from Egypt to Japan for my Ph. D. study was I know a role-model researcher who obtained his Ph. D. degree in Japan and the research style of Japanese researchers looks accurate, arising me to study hard in such environment. In fact, I had been able to be given appropriate advises for research discussion in weekly seminar. As I will get a researcher in National Research Institute of Astronomy and Geophysics (NRIAG) in Egypt from this spring, hopefully I will become an active researcher contributing to the world. At last, I'd like to express my gratitude to Prof. Yamamoto-sensei, officers/engineers in Central East Civil Engineering Office in Kochi Prefecture, and Mr. Ichihashi at Soai co., ltd. for providing ground truth datasets.(このような栄えある賞を受賞するこができ、うれしく思います。私がエジプトから日本に留学した理由は、ロールモデルとなる方が日本で博士の学士を取得したことと、日本人研究者のスタイルが非常に的確であり、そのような環境で研究に取り組みたいと思ったからです。実際に、ゼミでの意見交換では、研究成果に対して的を射た適切なアドバイスをいただきました。春からはエジプト天文地球物理学研究所で研究職に就きますが、機会があれば世界をフィールドに活躍できる研究者になりたいです。最後になりますが、ご指導くださった山本先生をはじめ、現地データを提供くださった高知県中央東土木事務所および地上観測に関する詳細な現地情報を提供くださった株式会社相愛の市橋様に感謝申し上げます)」と語りました。

RELATED POST

関連記事