2023.5.18地域・一般 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

竹田教授、中原教授、地村客員教授らの研究グループが、脳活動の時間・空間パターンの情報から、 ヒトが見たもののブレイン・デコーディングに成功

本学脳コミュニケーション研究センターの竹田 真己教授は、同センターの渡邊 言也助教(研究当時)、及び中原 潔教授、narrative nights株式会社の三好 康祐代表取締役、群馬大学の地村 弘二教授(本学客員教授)らとの共同研究で、ヒトが視覚情報のカテゴリを判断する際に、まず大雑把なカテゴリ分類が行われたのちに詳細なカテゴリ分類が行われており、この時間の経過には従来考えられていたよりも広範囲な脳領域が関与していることを発見しました。

この成果は、「空間分解能にすぐれた脳活動計測と時間分解能にすぐれた脳活動計測を同時に行って、そのデータを人工知能により解読する」という新手法により見出されたものです。本研究が提案する「マルチモーダル計測と深層学習の組み合わせ」を用いることで、これまでに明らかにできなかった脳活動の新しい役割を今後明らかにできることが期待されます。
この研究は、米国の神経科学雑誌NeuroImageのResearch Article速報版として2023年5月10日に掲載されました。

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(1枚目 左:中原 潔教授、右:竹田 真己教授) (2枚目:地村 弘二客員教授)

【原論文情報】
題名:Multimodal deep neural decoding of visual object representation in humans.
(マルチモーダル深層神経デコーディングを用いたヒトにおける視覚表象)

著者:Watanabe N, Miyoshi K, Jimura K, Shimane D, Keerativittayayut R, Nakahara K, Takeda M (2023), 275, 120164.

掲載誌:NeuroImage

掲載日:2023年5月10日

DOI:https://doi.org/10.1016/j.neuroimage.2023.120164

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