2023.12.15在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

小山 泰輝さんが計測自動制御学会四国支部学術講演会で優秀講演賞を受賞

12月2日に香美キャンパスで開催された「令和5年度計測自動制御学会四国支部学術講演会」において、小山 泰輝さん(システム工学群 4年・兵庫県立明石高等学校出身)が優秀講演賞を受賞しました。

同賞は、計測や制御に関する研究や技術について優れた発表を行った若手研究者に授与されるもので、全57件の講演のうち5件へ贈られました。

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小学生の頃から野球を続けてきた小山さんは、特に足部にケガや故障をした選手が早期復帰を望む本人の感情を優先した結果、再発により却って競技から遠ざからざるを得なくなったケースを身近に見てきました。そのような経験から、身体のバランスの非対称性を数値化して客観的に明示することで効率的なリハビリにつなげたいという目的で研究を行っています。

今回、小山さんが発表したテーマは「体平衡検査における足関節応答の非対称性の評価」です。
バランス動作における非対称性の評価は、ヒトの動きが検査のたびに異なるという再現性と、結果が検査者の主観に依存するため精度に乏しいという課題があります。そこで、動的デザイン研究室(指導教員:園部 元康准教授)が製作した揺動試験機を用いて、立位時に支持面揺動を与え、左右それぞれの足裏の床反力を計測。姿勢保持の要である足関節トルクの大小関係を数値で明らかにした結果、利き足側への傾きが強い傾向があることが分かりました。

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受賞を受けて「ご指導いただいた園部先生をはじめ、本格的に研究を始めて間もない僕のために勉強会を開いてくれたり、アプローチ方法を一緒に考えてくれたりとたくさん相談に乗ってくださった研究室の先輩方に感謝しています。ケガや病気を理由に誰ひとりスポーツを諦めてほしくないので、今後は実用化を視野に入れた、患者が安心安全な状態で検査できる揺動なしの計測をめざしていきたいです」と真剣な眼差しで語りました。

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