2024.2.15在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

学生2名が日本機械学会シンポジウム:スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス2023で部門学生優秀講演表彰に選ばれました

2023年11月10~12日に名城大学天白キャンパスで開催された「日本機械学会シンポジウム:スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス2023」において、学生2名が部門学生優秀講演表彰を受けました。

同講演会では、スポーツ・レジャーを中心とした人間の余暇活動および日常生活を安全・快適で豊かにすることを目的に、スポーツやレジャーの用具・設備・施設などのハードウェアとそれを利用する人間の動きに関連したスポーツ工学とヒューマンダイナミクスの研究報告がなされ、講演件数全97件のうち7件が表彰されました。

日髙 壮梧さん(大学院修士課程 航空宇宙工学コース2年・奈良県・私立奈良学園高等学校出身/指導教員:園部 元康准教授

タイトル「一定周波数での支持面水平揺動に対する立位のバランス戦略」

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低周波数(遅いテンポ)での揺動に対し、ヒトは前庭感覚と体性感覚の両方を同時に使いながらバランスを保っており、周波数の大きさに従って、優勢に働く感覚とその度合いが変わってきます。そこで、日髙さんは、2つの感覚による運動をそれぞれ定式化。理論値と揺動実験の結果がほとんど一致し、また、理論値を導出できたことで、どちらの感覚が主に働いているのかを判定することが可能になりました。これは、バランス能力に支障をきたしている原因の特定をより容易にします。

受賞コメント:
ご指導くださった園部先生に感謝しています。正解がわからない中で、理論値と実測値が整合しない原因を見つけるのにとても苦労しました。感覚器の重みづけの評価が課題として残っているので、引き続き取り組んでいく必要があると感じています。

髙橋 涼介さん(大学院修士課程 知能機械工学コース1年・香川県立高松西高等学校/指導教員:園部 元康准教授)

タイトル「フォースプレートと慣性センサの計測に基づく片脚立位の重心推定」

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両足立位と比べ、よりバランス能力の差が出やすい片脚立位でのバランス評価ができれば、より効果的なトレーニング方法の開発につながります。
重心推定の方法として一般的な光学式モーションキャプチャシステムは、計測の手間や被験者の負担が大きく、実用的ではありません。そこで、髙橋さんは、簡易に実施できるフォースプレートと慣性センサを用いた推定法を片脚立位にも適用することを提案。本手法の結果と光学式モーションキャプチャの結果が概ね一致しており、比較的高い精度で重心推定を行うことができると示しました。

受賞コメント:
頻繁に研究の進捗の確認をしてくれてアドバイスをくださった園部先生のおかげです。また、研究室のメンバーも、報告会のたびに意見や指摘をくれて、自分一人では思いつかなかった気づきをくれました。感謝しています。今後は、本研究と研究室で確立している両足立位の重心推定を組み合わせて、足踏みの重心推定にも取り組みたいです。

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