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- 「ラウンドアバウトセミナー」で西内教授が登壇
7月19日、公益財団法人国際交通安全学会が主催する「ラウンドアバウトセミナー」が永国寺キャンパスで開催され、西内 裕晶 教授(システム工学群)が基調講演に登壇しました。
ラウンドアバウトとは、平面で交差する円形交差点のうち、環道車両が優先され、その環道交通流が信号や一時停止により中断されないものと定義されています。
また、
構造による安全性向上
- 交差点侵入車両の通行が一方向のため、交錯点が大幅に減少
- 速度抑制効果
信号機不要
- 設置・維持管理費削減
- 災害により停電時にも自律的に機能する持続可能性
- 交通量が少ない時間帯のムダな信号待ちがなくなる
- 信号プログラムだけでは混雑・渋滞を回避できない交差点の交通を円滑に
等々のメリットが認められています。
また、国内での導入前後の比較では交通事故件数が6割減少しているとのことです。
日本国内ではここ10年間で導入が約10倍に増加し、約160箇所に設置されていますが、先進諸国のなかではその認知度、普及レベルで、まだまだこれからという状況です。
当日は、道路管理者である行政・自治体、交通管理者である警察関係者を中心に約100名が参加。
同学会2409Bプロジェクトリーダー 中村 英樹 教授(名古屋大学大学院 環境学研究科 都市環境学専攻)による趣旨説明、国土交通省、警察庁からの情報提供、これまでの導入事例における効果や、設計・運用上のポイント解説等により、ラウンドアバウトの有効性が共有されました。
西内教授は「四国における道路交通とラウンドアバウトのすすめ」と題した講演で、先述のメリットに加え、
- 近い将来必ず起こるとされる南海地震への備えとして
- 曜日や時間帯によって交通需要差が著しい交差点にこそ
- 商業施設や観光地周辺の安全性や円滑性向上とシンボルゲートとして
を説明しながら、未導入の高知県内での設置促進を提言しました。
セミナー終了後には、西内教授のもとへ、ご出席の自治体関係者から、某箇所への設置について具体的な相談があるなど、成果を実感できた様子でした。
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