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- 山本 哲也教授が国際会議Smart Materials 2024で基調講演を行い…
7月22日~24日にドイツのベルリンで開催された国際会議Smart Materials 2024で、山本 哲也教授(総合研究所マテリアルズデザインセンター長)が基調講演を行いました。
Smart Materials 2024は「明日の可能性を育む:スマート材料による革新と応用を解き明かす」というテーマで開催されました。今回は材料科学分野に焦点が絞られ、世界中の著名な研究者および若手研究者、産業界でビジネス展開を図る技術者等が一堂に会し、研究成果を発表するとともに、材料科学という広範な領域における新たな技術動向や展望を議論する場が設けられました。
山本教授の講演テーマは、「Materials Design of ZnO- and In2O3-Based Conductive Films for Wide Applications (ZnOおよびIn2O3を基材とした広範囲な応用実現のための物質・物性設計)」です。材料設計に対するアイデアと創出したコンセプトをイノベーションとして展開すべく、企業との20年にわたる成膜装置研究開発と、ワールドワイドビジネスの展開についても言及、紹介しました。
具体的には、酸化物半導体における数nm(1nm=0.001ミクロンメートル)薄膜化が及ぼす電気・光学・機械特性の新規機能(フレキシブル機能、宇宙放射線耐性や抗菌性なども含む)顕在化を挙げ、独自理論と近年の他のグループをも含む実験結果とを照らし合わせることで、科学と技術との両面から計る応用領域拡大戦略について講演しました。
講演後の質疑応答では「イノベーションへの過程での成功因子とはどのようなものか」「プラズマ技術を根幹とする現第2世代成膜装置技術の次のステップへの展望」などの質問があり、多種・多様な酸化物の将来性について意見交換するなど、活発な議論が行われました。
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