2025.1.28在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

佐藤 弘都さんが日本建築学会大会学術講演会の「鉄筋コンクリート構造部門」で優秀発表賞を受賞

1月9日、佐藤 弘都さん(修士課程 社会システム工学コース1年/指導教員:鋼・コンクリート構造学研究室 鈴木 卓准教授)が日本建築学会大会学術講演会の「鉄筋コンクリート構造部門」で優秀発表賞を受賞しました。

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同賞は、日本建築学会大会の鉄筋コンクリート構造部門の講演セッションで特に優れた発表を行い、かつ、研究発表年度の4月1日現在の年齢が30歳未満の者に与えられるものです。2024年度は合計171編の発表の中から、19名の優秀発表者が選考されました。

対象となったのは、2024年8月27日~30日の4日間、明治大学およびオンラインで開催された「2024年度日本建築学会大会学術講演会」にて、佐藤さんが発表した「大貫通孔を有する鉄筋コンクリート造基礎梁の構造性能に関する研究(その2)シアスパン中央に貫通孔を有する試験体の実験結果および終局強度評価」。

鉄筋コンクリート造基礎梁には、設備点検などのために人の通れる直径600mm程度の貫通孔が設けられます。貫通孔の直径は、梁せい(梁の上端から下端までの高さの寸法)の1/3 以下として、スパンの中央に設けることが推奨されています。しかし、低層建物においては、貫通孔を設けるために大きすぎる梁せいが必要となる場合があり、建築コスト増加などの影響がみられることから、近年は貫通孔の直径と梁せいの比(貫通孔比)を1/3以上とする基礎梁の開発研究が進められています。

佐藤さんは、貫通孔比を実験変数とし、1/3から1/2まで拡大させて実験を行い、貫通孔が大きくなるにつれて構造性能が低下することや、貫通孔比が1/2だと強度評価ができないことなどを確認しました。

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【佐藤さんコメント】
「このような栄えある賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。一から丁寧に指導してくださった鈴木先生と、3か月に及ぶ実験に協力してくれた研究室のメンバーに心より感謝申し上げます。次年度も引き続き実験を行い、これまでの研究の集大成を見せたいと考えています」

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