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- 第31回建築デザインコンペで建築計画研究室の学生2名が受賞
「第31回建築デザインコンペ」(主催:一般社団法人高知県建築士事務所協会)の審査会が2月10日に行われ、建築計画研究室(指導教員:木多 彩子教授)の岩永 美春さん(システム工学群4年/山口県立下関西高等学校出身)と、北添 智也さん(システム工学群4年/高知県立高知西高等学校出身)が入賞しました。岩永さんの作品には、矢野 雄司特任助手も指導にあたりました。
同コンペは、県内の高校生・高等専門学校生・専門学校生・大学生などが対象で、魅力ある地域づくりを推進する観点から若い世代の感性に期待し、人材の育成助長と建築家としての夢を持たせることを目的に開催されています。今回は計144点の作品応募がありました。

その中から岩永さんは、個人の部の「建築デザインコンペ審査委員長賞(審査委員長:原田 真宏[MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO])」と「(一社)高知県建築事務所協会会長賞」をダブル受賞しました。
作品名は、「おでかけ学童 -学童の境界をほどく-」。
近年、共働き世帯の増加に伴い、学童保育に通う児童は年々増え続けています。なかには狭いスペースで多くの子どもが長時間を過ごさざるを得ないケースも少なくなく、岩永さんは、学童施設で4年間アルバイトした経験から「子どもにとってより良い放課後、長期休みって何だろう」と問題意識を抱き、今回の作品を考えたといいます。

岩永さんが、コンセプトとして掲げたのは、学童を第二の家と定義し、お出かけできる仕組み。
本学に隣接する特認校の小学校の学童施設と、その周辺を想定し、既存の学童施設の増改築による「おうち棟」(下図A)に加え、小学校のプール周辺を活用した「おけいこ棟」(B)と、学童から少し離れて休憩できる「ピクニック棟」(C)という3つの空間を設計し、GPS自転車で安全にお出かけする仕組みをデザインしました。
評価されたのは、自らの問題意識に端を発し、子どもの気持ちに寄り添いながら、教育を真にとらえた建築デザインを提案したこと。例えば、「おうち棟」には、子どもが好きなたまり場や、落ち着いて過ごせるカームダウン室など、小さな建物を複数設計し(下図1枚目)、プールの周辺には、地域住民や学生も使うことができる「おけいこ棟」を設け、プールとして使わない夏以外の季節には、プールをステージとして活用するアイデアを提案するなど、世代を超えて自然な接点が生まれやすい環境をデザインしました。
今回の受賞を受けて、岩永さんは「4年間の学童アルバイトの経験から、建築とテクノロジー(GPS自転車)を組み合わせた『おでかけ学童』を提案しました。尊敬する建築家のひとりである審査員長の原田 真宏先生から評価をいただけたことを大変光栄に思います。ご指導いただいた木多先生と矢野先生、そして模型制作に協力してくれた後輩たちに、心より感謝しています。今回の受賞を励みに、これからもより良い建築を目指して精進していきます」と語りました。
また北添 智也さんの作品名は「『待つ』をあじわうカフェ」。「高知新聞社長賞」を受賞しました。
北添さんは、立地の特性が異なる高知市内3か所に建築するカフェを想定し、カフェ利用に伴う"待ち"時間や、電車や予定までの"待ち"時間を、退屈な時間ではなく、意味のある体験に変えうる空間をデザインしました。
例えば、高知市中心部に位置し、オフィスワーカーや観光客などの利用が見込まれる立地では、「動と静の往復と五感で待つ」ことをテーマに設計。壁をくぐるごとに空間と感覚が切り替わる構成とし、注文や抽出にかかる待ち時間を期待感とともに味わえるような空間を考えました(下の図)。
また大学前に位置し、電車や授業の空き時間を待つことが日常的に発生する立地で提案したのは、立ち飲みのカフェ。座席がないことで、常連あるいは初対面の利用者同士の交流が生まれやすく、待つ時間が関係の出発点になることをめざしました(下の図)。
北添さんの作品は、高知には無かった新しいカフェを発想した若い感覚と、美しいデッサンが評価されました。
北添さんは、「『カフェで生じる待ち時間を建築的に有意義なものへ変える』というテーマのもと、何気ない時間に空間の力で新たな価値を与えることを追求しました。本設計を評価いただけたことは大きな励みです。ご指導くださった木多先生に心より感謝申し上げます」と、受賞への喜びと感謝を語りました。
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