2026.8. 7お知らせ / 在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

学生2名が国際会議「ACCM2026」でBest Oral Presentation AwardおよびBest Poster Awardを受賞

大学院修士課程2年の大脇 滉介さんと笠原 颯我さん(共に、先端機械・航空材料工学研究室/指導教員:高坂 達郎教授)が、7月14日から17日にマレーシア・コタキナバルで開催された「14th Asian-Australasian Conference on Composite Materials(ACCM2026)」において、大脇さんがBest Oral Presentation Award、笠原さんがBest Poster Awardをそれぞれ受賞しました。

ACCMは、アジア・オセアニア地域を中心とする複合材料分野の国際会議です。複合材料の設計、モデリング、製造、評価、応用などに関する研究者が集い、最新の研究成果について議論が行われます。優れた学生発表に対する表彰も設けられており、口頭発表では発表の質や説明の明瞭さ、時間管理などが、ポスター発表では技術的内容や独創性、説明能力などが評価されます。

指導教員の高坂教授は、「研究だけでなく英語での発表練習にもよく取り組んでいました。発表では、相手と積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢も見られました」と学生たちの努力を称えました。

IMG_2833_2-1.jpg
▲写真:(左)大脇さん、(中央)高坂教授、(右)笠原さん

Best Oral Presentation Award 受賞
大脇 滉介さん(大学院修士課程 知能機械・航空宇宙工学コース 2年)
発表タイトル:Effect of Curing Temperature and Degree of Cure Profiles on the Flexural Strength of Cross-Ply FRP Laminates

大脇さんは、航空機などに利用される炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の製造工程において、オートクレーブ装置の使用時間短縮による低コスト化の可能性について発表しました。CFRPは軽量かつ高強度であることから航空機機体などへの利用が進んでいますが、製造時には大型のオートクレーブ装置による加熱・加圧工程が必要であり、設備コストや運用コストの高さが課題となっています。そこで大脇さんは、オートクレーブ装置による加熱・加圧工程を途中で終了し、その後の工程を簡略化する新たな製造方法を提案。従来法と比較しながら材料の曲げ強度を評価しました。その結果、一定条件下では従来法と同等の性能を維持できることを明らかにし、航空機用複合材料の製造コスト削減や生産効率向上につながる可能性を示しました。今後は引張強度や疲労強度に関する評価を進め、成形方法の有効性をさらに検証していく予定です。

大脇さんは「賞をいただき、大変光栄に思っております。研究を進めるにあたり、終始懇切丁寧なご指導をいただいた高坂教授に深く感謝申し上げます」と受賞の喜びを語りました。

★8B0A7777_4.jpg

Best Poster Award 受賞
笠原 颯我さん(大学院修士課程 知能機械・航空宇宙工学コース 2年
発表タイトル:Effect of Temperature Conditions on Forming Interlaminar Slippage During Press Bending Molding of Fiber-Metal Laminates

笠原さんは、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)と金属を組み合わせた複合材料の成形加工について発表しました。CFRTPは軽量かつ高強度であることから、自動車や航空機などへの応用が期待されていますが、効率よく高品質に成形するための条件把握が課題となっています。そこで笠原さんは、温度条件が成形性に及ぼす影響を詳細に調査し、樹脂の融点である260℃まで加熱しなくても、230~240℃程度の温度域で良好な成形が可能となることを明らかにしました。この成果は、自動車などに利用される軽量かつ高強度な部材の効率的な製造につながることが期待されます。今後は、異なる樹脂材料を用いた検討や数値シミュレーション解析を進めることで、複合材料の成形メカニズムの解明をめざします。

笠原さんは「日々の研究成果がこのような形で評価され、非常に嬉しく思っています。ご指導いただいた高坂教授をはじめ、日頃より支えてくださった研究室の皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みとし、より一層研究に精進してまいります」と受賞の感想を述べました。

★8B0A7802_2.jpg

RELATED POST

関連記事