持続社会建設材料研究室

p0519_m.jpg

研究室概要

目的

建設材料を社会課題解決のための技術と位置づけ,土木・建築の枠を超え農学や化学と連携して新材料を開発します。その使命は、信頼性の高いインフラの迅速な整備による防災及び生活環境の維持と、コンクリート用原材料のための資源供給確保と使用後の廃棄物問題の解決です。

研究室構成員

研究方針と今後の展望

本研究室は、以下の3つを柱として研究を行っています。三者の共通点は二酸化炭素を活用したコンクリートの高機能化、すなわち、カーボンニュートラルを実用に役立てる研究です。

自己充填コンクリートの汎用化(一般化)

最新化学の技術を活⽤して、重⼒の作⽤のみで型枠内に充填される⾃⼰充填コンクリートの配合に必要なセメント量を減らし砂・砂利を増やす技術を開発しています。構造物の信頼性を高め長寿命化を図る⾃⼰充填コンクリートを、汎⽤材料とするための研究です。

木灰コンクリートの実用化

木質バイオマス発電の副産物である燃焼灰のみを水と練混ぜて硬化し、使用後は土に還るコンクリート材料を実用化します。

セメント・コンクリートの物質循環サイクルの確立

高濃度二酸化炭素の活用によりコンクリート材料における物質循環サイクルを確立し、鉱物資源供給と廃棄物処理の問題を解決します。