新世代交通ネットワーク研究センター

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センター概要

目的

本研究センターは、わが国の地方都市が直面する人口減少ならびに都市・地域スケールの縮退、激甚災害への脆弱性、老齢化する既設インフラを背景として、道路ならびにモビリティのネットワークをこれまでとは全く異なる考え方に基づいた交通ネットワークの再設計論・ビジョンの構築を目指すために、2025年4月に発足しました。
交通ネットワークに関する「計画」「運用」「管理」「予測」の研究分野について、多種多様なビッグデータ解析による徹底的な現状理解と、将来の指針を乞うための数理理論モデルの融合により形成されるビジョンに基づき、地方都市のまちのかたちをもデザインする新世代型交通ネットワークの計画手法の構築を目指します。

センター構成員

研究方針と今後の展望

本研究センターでは、地方都市における新世代交通ネットワークのビジョンを構築するために必要となる4つの研究課題を柱とします。

1.交通ネットワーク強靱性最適化 [計画]
2.交通ネットワーク機能最適化 [運用]
3.インフラマネジメント高度化 [管理]
4.気候変動適応型交通データ融合最適化 [予測]

研究の実行性を高めるため、異なる専門領域の学内の研究者、研究分野に関連する企業(自動車メーカー、建設コンサルタント等)、並びに、自治体や他大学の研究者ら学外協力研究メンバーによるチームを構成します。学際的な連携による創発効果を前提に、極めて複雑に変化する社会経済活動、交通網の相互関係と気象変動による災害激甚化への脆弱性対応を真面から取り扱い、地方都市が共通して抱える交通に関わる大きな課題解決に寄与します。
ここで構築される新世代型交通ネットワークの計画手法・ビジョンが、都市・地域スケールの縮退、インフラの老齢化が進行する中でも持続的に発展するためのパラダイムシフトを与える有効な処方箋となるべく研究活動に取り組みます。また、研究成果としての新世代のための交通ネットワークビジョンが、地域の交通管理者(主に警察)や道路管理者(主に国、県、市町村)が検討している将来計画やインフラ整備計画に反映(社会実装)されることを目指します。

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