心・脳・行動研究センター

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センター概要

目的

心・脳・行動研究センターは、心・脳・行動の三者の関係の統合的理解を目指します。心理学では歴史的に、行動を直接観察したり、心理プロセスを直接その人に尋ねるという質問紙を用いることで心理プロセスを推測してきましたが、このような方法では心と行動の関係の理解は限られていました。一方、90年代からの脳イメージング技術の発展により、脳活動を非侵襲的に測定することが可能になり、さらに機械学習を取り入れた脳データの解析法も発達し、脳活動から心理プロセスを推測することが可能になってきています。
本研究センターでは、脳を「第三の変数」として導入することで、ヒトの社会的行動の心理・神経メカニズムの統合的理解を目指します。

センター構成員

研究方針と今後の展望

本センターは、心理尺度・経済ゲームなどの既存の心理学の手法に加え、脳イメージング法(fMRI)を用い、主に以下の4つのプロジェクトに取り組みます。

1.社会的行動に影響する心理プロセスのfMRIによる解明
2.脳活動を利用した心理尺度の妥当性の新たな評価方法の開発
3.脳活動による集団レベルの行動の予測と、その心理プロセスの解明
4.自己報告に頼らない態度・性格の測定法の開発