2018.2.16イベント / 在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

日本初の民間観測ロケット「MOMO2号機」でインフラサウンド実験

★DSC_0137.jpg総合研究所 インフラサウンド研究室長 山本 真行教授は、実業家の堀江 貴文氏が創業した北海道の宇宙ベンチャー インターステラテクノロジズ株式会社が今春、高度約100km上空まで打ち上げ予定の観測ロケット「MOMO2号機」に、インフラサウンドセンサーを搭載し、成層圏以上の高度域での希薄大気中の音波実験を同社と連携して行います。

★2S1A5215.jpgロケットは全長10m、直径50cmで、先端部の空間に名刺大で厚さ2cmの同センサーを設置し、内部から発する音を約4分間の無重力状態の環境で計測します。

今回得られる実験データは、黒潮町など県下14か所に設置し、津波防災センサーとして全国に観測網を広めつつある超低周波音波センシングシステムによる、津波、雷、台風、噴火等の災害に繋がる自然現象を音波でセンシングする技術の向上に大きく寄与します。

2月16日、同社の代表取締役社長の稲川 貴大 氏、エンジニアの栗原 和宏 氏の2名が来学し、報道機関向けの共同研究説明会を開催。多くの報道機関に参加していただき、新聞やテレビ等で大きく報じられました。

同日の午後から開催した同社と学生との交流会では、学生からロケットエンジンの燃料や構造など、多くの専門的な質問が続き、お二人から一問一問分かり易く解説され、学生たちは目を輝かせて熱心に聴き入っていました。また、学生から「今後研究を進める際に、適宜相談に応じて頂きたい」との要望もあり、栗原氏から「いつでもいいですよ」と笑顔で返答をいただくなど、終始、和やかな雰囲気の中で活発な意見交換がなされました。

交流会を終えた宇宙研究に携わる学生たちは、今後の研究に確かな手ごたえを感じ、他の学生達も皆、宇宙研究や宇宙事業に夢をはせ、それぞれ鼓舞されているようでした。

★2S1A5252.jpg ☆2S1A5302.jpg ★2S1A5353 交流会.jpg

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