2018.6.29在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

石井教授が「大隅基礎科学創成財団」でフェロー講演を行いました

石井 浩二郎 教授(環境理工学群 染色体機能制御学研究室)が、大隅基礎科学創成財団(※)の助成プログラムに採択され、同時に同財団から「酵母コンソーシアムフェロー」の称号を付与されました。

(※)「大隅基礎科学創成財団」は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅 良典 氏が、長期的視野に立った基礎研究を支援する目的のもと受賞翌年に設立した財団です。

6月22日、東京都で行われたフェロー授与式では、大隅理事長より称号が授与され、祝辞が述べられました。
今後、石井教授は採択課題の研究を推進しながら、フェローとして基礎科学研究への理解や、研究者と企業との連携を広める活動を通じ、科学技術の振興に貢献していきます。

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(写真:フェロー授与式の様子)

授与式の後には、石井教授が今回採択された研究課題「染色体量変動が酵母細胞モデルで明示する核と細胞質の共生関係」について講演を行いました。

人間と同じ真核生物の酵母細胞をモデルに、細胞分裂期に染色体の安定的分配の鍵を握る「セントロメア領域」に着目した実験・観察を重ねながら、まだまだ謎の多い染色体の構造や動きについてゲノム運搬だけでない新たな可能性を解明しようとしています。

このような挑戦的基礎研究の積み重ねが、生物の進化の過程に迫る足掛かりになるのではと、研究の重要性や今後の意気込みを語りました。

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(写真:講演の様子)

石井教授は、今後の基礎科学研究をリードする最先端の研究を進める傍ら、学生指導も熱心で、実験を行う上での心構えや、機材の使い方など、研究者としての「いろは」を1から指導し、次世代を担う研究者を育てようと精力的に活動しています。

研究室に配属されたばかりの学生は、「自分が興味を持った分野について自分の考えで自由に追究できる雰囲気に魅力を感じこの研究室を選びました」とパワフルな石井教授のもとで研究できることに目を輝かせていました。

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(写真:高知工科大学 染色体機能制御学研究室にて)

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