2018.6.28在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究

全国学生卒業設計コンクールで全国1位に輝きました!

日本建築家協会が主催する「JIA全国学生卒業設計コンクール2018」が6月23日に東京都で行われ、西田 匠さん(大学院修士課程 社会システム工学コース 1年)の作品が、見事全国1位(金賞)に輝きました。

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日本中の建築を学ぶ学生にとって、出展すること自体が目標となる本コンクール。
日本各地の予選会に出展した作品(約450作品)のうち、勝ち抜いた53作品のみが本コンクール(全国大会)へ出展できます。
予選会に出展できるは、大学の代表者数名のため、実質、全国で建築の卒業制作に取り組んだ学生の中のNo.1を決める、さらに裾野の広いコンクールです。


全国大会の審査会は公開の中行われ、日本・世界で活躍する専門家5名が審査員となり、3次審査まで丁寧かつ厳しい評価が行われました。

彼の作品「建造物による風景の時空間化ーダム建設により変化する風景を体感できる空間の創設ー」は、令和元年度の完成が目指されている八ッ場ダム(群馬県)をモデルとしており、いずれはダム湖に沈み失われてしまう空間の一部をボウル型の建築物で囲み込み風景を残すことに挑戦しています。

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1次審査では、審査員が53作品の出展者ブースを一件ずつ訪れ、質疑応答による作品読み込みが行われました。
限られた3分間の審査員滞在時間内でのプレゼンでは、ダム湖と巨大建築物が織りなす印象的な風景が審査員の心を奪い、多くの評価票を得て2次審査免除で3次審査(最終審査)へ進みました。

最終審査では、選び抜かれた13作品が中央テーブルに一挙に集められ、出展者のプレゼンと質疑応答による審査が行われました。西田さんは、審査員からの着想の理由や、建築物の構造の工夫についての質問に、作品に対する思いや、水力発電の仕組みを利用した川の復元などについて丁寧に説明しました。

結果、建築・土木・ランドスケープの3分野が融合する特異な提案であったことや、奥山の自然資本維持の問題に切り込むなど未来の建築の可能性に繋がる思考の伸びやかさがあることが高く評価され、5名中3名の審査員が1位に選ぶ快挙で、見事1位(金賞)に輝きました。

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(写真:最終審査の様子)

受賞を受けて西田さんは「本受賞はあくまでも未来への可能性や展開を含めて評価していただいたと受け止め、大学院ではさらに突き詰めたモデルを創りたい」と喜びを噛みしめながら、さらなる次の目標を語ってくれました。
また、現地で受賞に立ち会った後輩は「西田さんのように限られた時間の中でも面白い構想や丁寧な作り込みができるよう頑張りたい」と語り、担当教員の渡辺 菊眞 准教授も「建築を信じ、ワクワクする構想の提案をする研究室になっていきたい」と嬉しそうに語ってくれました。

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