2018.8. 3在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活

学生が地元のプロジェクションマッピングイベントの映像を制作しました

創造広場アクトランドが龍馬歴史館(香南市)にて、8月1日~31日まで開催するイベント「龍馬の決意、船の守人」の中の船中八策の紹介コーナーで、情報学群の二つの研究室の学生3人が、大学での研究成果や講義で学んだ知識を活かし、バーチャルリアリティー(VR)やコンピュータグラフィックス(CG)技術による映像をアクトランドと共同で2ヶ月かけて制作・完成させました。

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河島 尚輝さん(情報学群4年、指導教員:知覚認知脳情報研究室 繁桝 博昭 准教授)は、船の模型や背景に照射する海や空の映像制作を担当しました。

船に当たる波しぶきをよりリアルに表現し、流れる映像のスピードを調整する等、研究室のテーマである、脳による知覚認知の要素をVR技術による映像効果に取り入れ、龍馬たちが乗る船の模型があたかも大海原を航海しているような人工現実感を、観る人が体験できるような迫力の映像演出となりました。

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上田 史織さん、橋本 悠衣里さん(情報学群4年 指導教員:画像情報工学研究室 栗原 徹 准教授)らは、「船中八策」と「戯画」をコラボさせる夢の世界の映像制作を担当しました。

講義で学んだCGの知識活かし、船体に織りなす鮮やかな和傘や、無邪気に飛んだり踊ったりする鳥獣戯画の動物たちが壁や床を飛び出し立体に現れるような映像と、船上で動くはずのない蝋人形の坂本龍馬や後藤象二郎の口元が音声に合わせて動く映像演出などを、高い精度で実現しました。

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龍馬歴史館の現場の3次元形状復元をソフト上で行った上で、凹凸のある面に映し出す特殊な投影映像をコンピュータで制作するという、専門性に基づく作業を、失敗と成功を繰り返しながら根気よく続け、開幕の2日前にやっと完成しました。

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会場の観客からは「ええっ凄い」と歓声があがるなど、10分間に亘る不思議で見事な映像演出に皆さん魅了されているようでした。

河島さんは、「苦労も多かったですが、思い通りの映像が出来上がり、地元での催しに自分たちの専門性を活かした貢献が出来て大変嬉しく光栄に思います。沢山の方に楽しい映像を見て頂き、高知県の歴史を身近に感じ、特に子供たちには、科学技術の不思議や面白さを体感し楽しんでもらいたいと思います」と感想を述べてくれました。

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