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- 「第34回若手化学者のための化学道場」を開催しました
9月13日~14日、サンピアセリーズ(高知県高知市)にて、有機合成化学協会との共催で「第34回若手化学者のための化学道場」を開催しました。
本化学道場では、有機合成化学分野で活躍する研究者を講師に迎えての講演や、若手化学者の研究発表が行われ、中四国地方を中心に71名が参加し、2日間に渡り活発な意見交換を行いました。
講師となる先輩研究者の講演では、最先端を走るそれぞれの研究内容に加え、研究の進め方やモチベーションといった点についても若手化学者へ熱いメッセージが送られ、学生の参加者は、研究内容のみならず研究に対する姿勢やプライベートに至るまで様々な質問をすることができる貴重な機会となりました。
本学からも教員・学生が参加し、有機合成化学研究室(環境理工学群 西脇 永敏 教授)の大学院生2名が以下の研究発表を行いました。
- 黒田 靖之さん(大学院修士課程 化学コース 1年)
- 「超求電子試薬時-ジニトロピリジニウムイオン-の合成と反応」
ジニトロピリジニウムイオンの電子的な特徴に着目し、様々な化合物の原料として利用できることを見出しました。また本物質が効率よく電子を受け取る機能を有するとわかったことから、人工光合成などの光駆動型反応系における試薬としての利用も期待されます。
- 有田 磨央さん(大学院修士課程 化学コース 1年)
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「完全置換ピリジンの合成」
出発原料を替えるだけでピリジン環に自在に置換基を導入する手法を開発しました。本研究は、新規機能性材料の創出にも活用できると期待されます。
参加した学生は「先生方の講演では有機合成化学の知識をはじめ、研究の進め方や在り方などの姿勢や情熱まで学ぶことができ、自分も結果を出せるよう、より一層頑張りたいと思いました。また、他大学の学生とふれあう機会もあり、自分とは異なる分野の化学を研究する学生も多くみられ、意見交換の場としてよい刺激になりました。化学道場で得たものを今後の研究室活動に活かし、より一層精進していきたいと思います」と今後の抱負を語ってくれました。
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