2018.9.25在学生・保護者 / 地域貢献 / 学生生活

「第7回加太宇宙イベントに参加しました」(学生団体RaSK)

9月14日~18日の間、和歌山県コスモパーク加太において加太地域活性化協議会主催の「第7回加太宇宙イベント」が開催され、本学の学生団体「RaSK(ラスク)」(Rocket and Sat(satellite) community of KUT)(顧問:システム工学群 山本 真行教授)が参加し、自作ハイブリッドロケットの打ち上げ実験やイベント運営に、近畿を中心とした他大学の学生たちとともに参加しました。

本イベントは、ロケットや宇宙教育を通じて地元和歌山や近畿の方々に宇宙を身近に感じてもらうことを目的に、加太の地域活性化イベントとして地域の方々の協力のもと毎年9月に実施しているものです。

今回は、実験代表として打ち上げ実験の統括を行った明壁 生磨さん(システム工学群 3年)ほか、RaSKに所属する5人の学生たちが安全管理などのイベント運営にかかわり、実験およびイベント全体の運営において非常に重要な役割を果たしました。

☆実験代表明壁くん.jpg
(実験代表務めた明壁さん)

16日の一般公開日では、公開イベントとしてRaSKの和仁原 季也さん(システム工学群4年)が製作したモデルロケット打ち上げを2回行い、いずれの回も同時達成が極めて困難といわれている「定刻打ち上げ」、「パラシュート開傘成功」、「完全回収成」の3つを達成し大成功を収めました。2015年より6回連続で参加するRaSKは、初の実験成功に沸き立ちました。
モデルロケット準備中.JPG

☆横 モデルロケット打ち上げ成功!.jpg
(モデルロケット打ち上げ成功!回収する和仁原さん)

またこの日は体験型イベントも数多く開催され、空気圧によってロケットを飛ばすエアロケット体験やドローンの操縦体験なども行われました。 更に近隣の小学校で行われた屋内展示では、昭和30年に開発された日本初のペンシルロケットの展示やH2-Aロケットフェアリング実物など貴重な展示の数々が行われました。  

※フェアリング:ロケットの最先端部に位置し、このフェアリングの中に搭載している衛星などを打ち上げの際の大きな音響や振動、大気中を飛行する際に生じる摩擦熱から護る役割を果たしています。ロケットが大気圏外に到達すると、フェアリングはその役目を終えて切り離されます。

17日(非公開)のロケット打ち上げ実験日には、事前に何度も性能確認の燃焼実験を実施したエンジンが搭載されたハイブリッドロケット「GS-5.5」の打ち上げを行いました。このハイブリッドロケットについてもパラシュートを開くことに成功し、無傷の状態で無事完全回収を成功させ、今後取得した性能データを解析し、さらなる高性能ロケット制作へとつなげていく予定です。

☆加工_ロケット打ち上げ作業中.jpg

本イベント最終日にはこれらの実績が評価され、ハイブリッドロケット部門で「加太地域活性化協議会賞」が、更にモデルロケットを製作した和仁原 季也さん(システム工学群4年)に個人賞として「加太連合自治会賞」が授与され、実験やイベントの成功とともに嬉しいW受賞となりました。 

☆yokoハイブリッドロケット部門賞.jpg ☆和仁原くん個人賞授与.jpg

期間中お世話になりました加太宇宙イベントの関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。

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