2020.3.31在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究

日本航空宇宙学会 学生賞を受賞

青景 壮真さん(システム工学群 4年)が「2019年度日本航空宇宙学会 学生賞」を受賞しました。

本賞は、学生の航空宇宙工学への関心増大を図ることを目的に設置されており、同学会が学生賞候補者推薦校として依頼した大学学部および高等専門学校の航空宇宙工学系の学科およびコースを新たに卒業する学生のうち、学業優秀であるとして学校の推薦を受けた者に贈られます。

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青景さんは、航空エンジン超音速流研究室(野﨑 理教授荻野 要介講師)に所属し、極超音高速流内において流れが不規則に乱れ始める乱流遷移位置の予測にむけ、乱楕円錐模型(HIFiRE-5)を用いて周りの流れ場の全体安定性解析を行い、その特徴を調査しました。
全体安定性解析では流れ場に対して人工的に微小な数値的乱れを加え解析を行うことで、乱流遷移過程である乱れが線形的に成長する段階の様子を固有モード分布として捉えることができます。本研究により、流れ場において最も不安定な温度についての固有モード分布が乱流遷移による模型壁面の異常加熱分布と類似することを確認できました。
今後、本研究が進展することにより、極超音速機が次世代の航空機として利用されるために必要な乱流遷移のメカニズムの解明に近づくことが期待されます。

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受賞を受けて「この様な賞をいただき大変光栄です。荻野講師には、研究の進め方や結果に対して時に厳しくかつ的確なご意見をいただいたお陰で成長できたと深く感謝いたします。また、ゼミ等でご支援いただいた野﨑教授、研究室の皆さんに心より感謝いたします。この研究では音速の6倍という極超音高速流の安定性をコンピュータで計算し、仮説と違う結果が出る度に研究にのめり込んでいきました。大学院では、他の条件についても全体安定性解析を行い、得られた結果と物理現象との相関について調査に基づき理論的に説明できるよう、より一層研究に取り組み次のステップに挑戦したいです」と語りました。

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