2025.3.31在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

スポーツマネジメント専攻の井上 慎也さんが「TOMODACHI - U.S. Embassy Go for Gold スポーツ・リーダーシップ・プログラム」に参加

経済・マネジメント学群 スポーツマネジメント専攻4年の井上 慎也さん(香川県立三木高等学校出身/指導教員:前田 和範講師)が、2024年12月から2025年3月にかけて「TOMODACHI - U.S. Embassy Go for Gold スポーツ・リーダーシップ・プログラム2024-25」に参加しました。

同プログラムは、日本人大学生が渡米研修やリーダーシップ・トレーニングへの参加を通してスポーツマネジメント分野への理解を深め、日本のスポーツ産業を強化することをめざして公益財団法人米日カウンシル-ジャパンが主催しています(協力:日本スポーツマネジメント学会)。井上さんを含む、厳しい事前選考を突破した10名の学生は、国内の研修を経て、2月25日から2週間、ロサンゼルスとニューヨークを訪問。アメリカのスポーツビジネスの現場で、様々な視点から学びました。

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提供:米日カウンシル-ジャパン(転出厳禁)

井上さんは、高校在学中にインターネットで前田講師の記事を読んだことをきっかけにスポーツマネジメントに興味を持ち、本学に入学。大学2年生の春にフレスコボール(ラケットとボールを使って、ペアでボールを落とさずにラリーを続けるビーチスポーツ)を始めて以来、ジャパンオープン6位に入賞するなど自身も活躍するなか、もっと日本でフレスコボールの魅力を広めたいとの思いから、国内各地の学校施設等に出向いて、普及活動を行いました。活動を通して、「スポーツを通じて人々を笑顔にしたい」という思いが強まるとともに、教育現場にフレスコボールを取り入れるには、教育的価値を数字として示すなどのアカデミックな部分も必要であることを実感。スポーツマネジメントに関する知識と経験をさらに磨くため、同プログラムへの応募を決めました。

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               提供:米日カウンシル-ジャパン(転出厳禁)

ロサンゼルスでは、UCLAとUSCの女子バスケットボールの試合に触れ、観客動員数、視聴率、ソーシャルメディアのエンゲージメントなどの点において、大学スポーツの枠を超えた規模であることを実感。また、アメリカでは学生アスリートが商業的活動も行っており、アスリートとしてのブランド構築手法や、マーケティングを実践的に学べる仕組みが整っていることも日本と大きく異なる点であると学びを得たとのこと。

続くニューヨークでは、アメリカで人気の高い「ピックルボール」の施設を訪問。ピックルボールとは、プラスティック製の穴あきボールをパドルというラケットで打ち合うスポーツで、ボールが軽く、ネットも低めに設定されているため、老若男女問わず身軽に楽しめることが特徴です。現地で体験した井上さんは、年齢や人種の違い、障害の有無を問わず楽しめるスポーツの大切さを再認識。帰国後の最終プレゼンでは、「日本におけるピックルボール競技の認知向上」をテーマとし、特に若い世代の競技人口を増やすために、教育現場への導入策として、体育の授業などに取り入れることなどを提案しました。

研修を終えて、井上さんは「応募段階からサポートいただいた前田先生、英語での面接練習を引き受けてくださった長﨑 政浩先生、研修から最終発表までお世話になった筑波大学の姜先生、東洋大学の山下先生をはじめ、プログラムに関わっていただいたすべての方々に感謝申し上げます。また、この研修を通じて出会った方々は私の一生涯の財産です。今年の4月からは、東洋大学大学院健康スポーツ科学研究科に進学し、フレスコボール競技の発祥地域との国際比較も含め研究を行っていきたいと考えています。また、将来はスポーツと健康に携わる研究者として本学に戻り、スポーツマネジメントの発展にも貢献することが目標です」と意気込みを語りました。

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