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- 三浦 直人さんが日本機械学会中国四国支部で「若手優秀講演フェロー賞」を受賞
3月7日、日本機械学会中国四国支部 第63期総会・講演会が徳島大学で開催され、三浦 直人さん(修士課程 知能機械工学コース 2年/茨城県・私立常総学院高等学校出身/指導教員:園部 元康教授)が、若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。
同賞は、優れた発表を行った26歳未満の会員に授与され、同講演会では、123件の発表の中から6件が選ばれました。
三浦さんの発表テーマは「実用計測に基づく立位バランスのリアルタイム同定システムの開発」です。
動的デザイン研究室では、直立するヒトの重心の動きと身体機能の関係を数式化することで、個人のバランスモデルを同定する先行研究があります。先行研究では、揺動試験機の計測値から実用的な手法で重心の動きを推定できる一方で、ヒトの動きは再現性に乏しいことから、実験結果の精度を高めるために同じ動きに対する反応を繰り返し計測する必要があり、長時間を要する点が課題でした。
そこで、三浦さんは、これまで解析データをPCに移して重心推定しバランスモデルの同定を行っていたところを、重心推定を計測装置内で行い、そのデータをワイヤレスでPCに送り、バランスモデルの同定をリアルタイムで行うことができるアプリケーションを開発しました。リアルタイムの解析により、計測時間を短縮することができ、被験者の負担軽減につながることはもちろん、多様な場面でこのバランス評価法を利用できる可能性を高めました。
受賞を受けて、三浦さんは「この研究では、特にプログラムの移行に苦労しましたが、園部教授が導いてくださったこと、また、研究室の同期や後輩と相談し合えたことが、とても大きかったです。4月からは自動車開発の職に就きます。運転手や同乗者の座位時のバランスなど、この研究室で学んだことを活かせる機会が多いのではないかと思います。新社会人として、これらの学びを活かせるよう頑張ります」と話しました。
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