2020.9.18地域・一般 / 地域貢献 / 研究

「AIによる獣害対策」をテーマにイブニングセミナーを開催しました

9月16日、地域連携機構がイブニングセミナーを動画配信で開催しました。
本セミナーは、本学の研究成果による地域貢献事例を皆様に紹介し、地域の未来をともに考え、議論することを目的としています。今年度2回目は星野 孝総准教授(システム工学群)が「AIによる獣害対策」をテーマに講演を行い、テーマに関心を寄せていただいた方々にご参加いただきました。


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星野准教授は、獣害被害と生態系、社会に向けた活用について、獣被害でAIがすることと農業IoTの3つの切り口で講演をおこないました。冒頭に、近年日本全国で発生しているサルやイノシシ・シカなど獣害による中山間地域の農作物被害の現状について説明しました。次に、2017年から高知県大豊町怒田地域にて取り組んでいる猿の群れを検知する人工知能システムの開発と、これらを搭載した害獣捕獲システムの開発について紹介しました。今後は、市販の捕獲装置も併用し高知県内の複数個所でデータ収集しながら、ネットワークを整備してAIの開発を進めていきたいと語ってくれました。

★大豊町に設置したサル捕獲用のオリ.jpg ★★IMG_7974.jpg

(写真1枚目:大豊町に設置しているサルの群れ捕獲実験用のオリ)
(写真2枚目:セミナーの様子)

参加者からは「野生生物が人間を恐れない環境が徐々に形成されていった経緯や、今までの赤外線のワナと、AIの違いがとても分かりやすかったです。研究が進んで農業被害が少しでも減り、野生生物も人間を警戒して住み分けができればよいと思いました」といった感想が寄せられました。

セミナーの動画は地域連携機構のFacebookに掲載しておりますので、ご覧ください。

次回のイブニングセミナーは、11月18日(水)18:00から松本 泰典准教授(地域連携機構 ものづくり先端技術研究室)が「地域における産業育成」をテーマに講演いたします。

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