2020.3.30在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究

グループウェアとネットワークサービス研究会において優秀発表賞を受賞

3月16日、17日に開催された「第110回 グループウェアとネットワークサービス研究会」(主催:情報処理学会)において、小松 眞子さん(情報学群 4年)が、研究発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。

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本賞は、情報共有、同期/非同期コミュニケーションなどの「協調基盤技術」、会議支援、グループ意思決定支援などの「グループウエア応用」、遠隔教育サービス、社会/行政サービスなどの「ネットワークサービス」に関するテーマについて建設的な議論や情報交換を行うグループウェアとネットワークサービス研究会において、優秀な発表に対し贈られる賞です。

小松さんらの研究グループは、コミュニケーションのセッションで、「組織間テレビ会議の円滑な進行を支援する意思表示方式の提案と評価」をテーマに、研究発表を行いました。
近年、テレビ会議システムを用いて遠隔地をつなぎ、異なる組織間でコミュニケーションをとる機会が増加していますが、実際の現場では、まだまだ改良すべき技術的課題や問題が沢山あります。その中で、小松さんらは、1拠点に司会者などのメインの話し手がいるテレビ会議や研修において、異なる組織間でのコミュニケーションの円滑さや司会者への意思表示の困難さに違いがあるという問題に着目しました。そこで、司会者の円滑な進行と参加者それぞれの意思表示を支援する方式を提案し、会議の参加者が各個人の端末で意思表示できる支援ツールの開発、実験と評価を行いました。

提案した方式は、各参加者が個人のスマートフォンから、「発言したいです」などの意思表示ボタンを押すことで、個人の意思を送信します。送信された意思は、司会者、参加者全員へと伝わります。
これにより、複数の拠点に10名程度の人数がいるテレビ会議でも、参加者それぞれの意思を可視化したことで、司会者や参加者間での円滑なコミュニケーションが可能となりました。

HP用_写真_3:2_小松眞子_研究発表中_同級生高田さん撮影.jpg

小松さんは「この様な賞をいただき大変光栄です。ご指導いただいた敷田 幹文教授(情報学群)や、一緒に研究を行った澤村先輩に深く感謝しております。この研究を始めた当初は、新型コロナウイルスの影響により、テレビ会議の機会が増加することや初めて学会発表を行う研究会がオンライン開催になることは想定していませんでしたが、オンラインで実際に開発した提案方式を使ってもらいながら発表をするという貴重な体験をすることができました。今後は、現在、大学で行われているオンライン授業でのコミュニケーション支援なども視野に入れ、より一層研究に励んでいきたいと思います」と受賞の喜びと抱負を語ってくれました。

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