2021.1. 8研究 / 研究者・企業

村山客員教授が「Humboldt Professorship」を受賞

本学、総合研究所 生涯心理・脳科学客員研究室長の村山 航客員教授がドイツのアレクサンダー・フォン・フンボルト財団が贈呈する「Humboldt Professorship」を受賞しました。

本賞は、ドイツの大学に新たに着任する教授のなかで、後世に残る重要な業績を挙げ、今後も学問の最先端で活躍することが期待される国際的に著名な研究者にのみ授与される、ドイツの研究者として最も栄誉のある賞です。

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村山客員教授は、人間の動機づけ、特に内発的な動機づけ(外からの報酬に依存しない行動制御)に関して、先駆的な研究を行ってきました。特に心理学、認知科学、神経科学、教育科学といった学際的で幅広い立場から数多くの論文を発表してきたことが評価され、今回の受賞に至りました。

教育科学分野では、学習プロセスに注目した研究を行い、動機づけが知能(認知機能)よりも数学の成績の向上を予測する結果を導きだしました。また、外的な報酬を与えることが内発的な動機づけを低下させるというアンダーマイニング効果の脳イメージングを世界で初めて発表し、その後も動機づけ研究と脳科学研究をつなぐ数多くの論文を発表しました。
心理学においては「怖いものみたさの心理」をテーマに繁桝 博昭教授(情報学群)らと研究を行っており、人は好感を得る情報しか目にしたくないはずなのに、なぜ、怖いもの・気持ち悪いものをみたくなるのか、ということに関する心理メカニズムの解明に取り組んでいます。

受賞をうけて村山客員教授からは「このような賞を頂くことができて、正直驚くとともに、今までの業績が評価されたことを嬉しく思っています。高知工科大学においても、さまざまな共同研究の機会や研究のサポートをいただき大変感謝しております」とコメントが届きました。

アレクサンダー・フォン・フンボルト財団ホームページ

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