2021.7.28在学生・保護者 / 地域・一般 / 学生生活

高木 方隆教授が「ドローン搭載カメラで自然を測る」をテーマにイブニングセミナーに登壇

7月21日、本学の地域・文化交流施設"Cross Square"にて、地域連携機構が今年度第2回目となるイブニングセミナーを開催し、高木 方隆教授(システム工学群・地域連携機構)が「ドローン搭載カメラで自然を測る 気候変動観測衛星「しきさい」との連携による植物季節マップ作成に向けて」をテーマに講演を行いました。会場には、地元の高校生や自治体の関係者など11名の参加があり、YouTubeでのリアルタイム配信では約20名が聴講しました。

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高木教授は、衛星リモートセンシングと地理情報システムを駆使し、自然環境資源を活用した国土のマネジメントシステムの確立をめざし研究を進めています。

冒頭、高木教授は、気象庁が実施している生物季節観測の現状や国内外の人工衛星による観測データについて、実際の人工衛星で取得した観測データを示しつつ説明しました。人工衛星での観測は、広範囲・高頻度観測が可能である一方、分解度が低いため、より高分解能な検証が必要な場合、高木教授の行っているようなドローンによる観測が用いられます。晴れた日のデータを選んで取得することが可能な人工衛星での観測と比較し、ドローンを用いた観測では、観測日によって天候が変わることから、天候による影響を研究者各個人で補正する必要があります。この画像補正技術について、高木教授はドローンに搭載している一般カメラの仕組みを根本から説明したうえで、天候による影響等を取得画像からいかに補正するのかを解説しました。

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その後、高木先生と同研究室の村井 亮介助手が登壇し、本研究に実際に使用しているドローンの現物を提示しつつ、種類毎の特徴や適した用途について紹介しました。

参加した高校生からは「ドローンと聞いて趣味に使うイメージがありましたが、自然環境の観測等研究に役立っていることがわかり、新たな発見となりました」と感想がありました。
また、講義終了後にも個別質問が続くなど、会場では時間いっぱい意見交換が展開されていました。

セミナーの動画は地域連携機構のYouTubeに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
次回のイブニングセミナーは、9月22日(水)18:00から園部 元康准教授(システム工学群)が「重心の揺れからの人のバランスを測る」をテーマに講演予定です。

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