2021.5.25国際交流 / 在学生・保護者 / 学生生活 / 学群・大学院 / 研究

大連理工大学と共同オンラインセミナーを開催

5月19日、本学と中国・大連理工大学は生命科学分野での研究交流を深めることを目的にオンラインセミナーを開催し、両大学から24名の参加がありました。

大連理工大学は、本学博士後期課程特待生修了生も現在教員として活躍している大学であり、同大学の電子情報・電気工学部と本学情報学群は2020年5月より部門間協定も締結しています。
本セミナーは、本学博士後期課程特待生修了生であり現大連理工大学のDr.Fantao Kong准教授と、指導教員であった環境理工学群大濱 武教授との縁により実現したものです。

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冒頭、両大学の国際交流責任者が、国際交流の取り組みを紹介した後、Kong准教授の司会進行の下、「Biological and Biomedical Science」をテーマに、両大学の教員と学生から最新の研究発表7件が行われ、活発な意見交換が行われました。

大濱教授の発表 "Investigation on how cyanoacrylate nanoparticles can induce cell death in extremely wider spectrum of organism" では、シアノアクリレートのモノマーに関する大濱研究室での最新のプロジェクトが紹介されました。

シアノアクリレートのモノマーは瞬間接着剤として、私たちの日常生活において馴染み深い化学物質で、これを適当な界面活性剤を含む水溶液中でポリマー化させることで、ナノサイズの球形の粒子を作ることができます。表面や内部に薬剤を吸着されることができるので、シアノアクリレートのナノ粒子は薬剤の担体として用いられてきました。大濱研究室では、このシアノアクリレートナノ粒子が、さまざまな藻類に対して細胞死を迅速に誘導できることを発見しており、これまでの研究から、シアノアクリレートナノ粒子が細胞壁に衝突することがきっかけとなり、活性酸素種(ROS)が爆発的に細胞内に発生することを突き止めていることなどが紹介されました。

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今回のセミナーをきっかけに、今後、共同プロジェクトの可能性を探るなど、両大学でさらに研究交流を深めていくことが確認されました。

参加した学生からは「今回このセミナーに参加し、研究の取り組みなどを共有できたことはとても貴重な機会となりました。高知工科大学と大連理工大学の間で、今後素晴らしい共同研究を進めていけることを期待しています」と感想がありました。

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