2024.7. 3学群・大学院 / 研究

「高知化学シンポジウム 2024」が開催されました

6月 29 日(土)、高知県内の化学関係者が一堂に会する「高知化学シンポジウム 2024」が、高知化学会および本学総合研究所 構造ナノ化学研究センター分子デザイン研究センターの主催で、永国寺キャンパスで開催されました。総勢110 名を超える参加者(学生、研究者、企業の技術者)が集まり、高知化学会 会長を務める小廣 和哉 教授(理工学群、総合研究所構造ナノ化学研究センター長)の開会挨拶により13時に幕を開けました。

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2件の招待講演がありました。まず、高知県内に本社を置く井上石灰工業株式会社の平岡 幸浩 技術開発部 部長から、「研究や開発の楽しさ」と題し、研究開発に携わるものの実状、楽しさ、役割などについて製品開発の成功事例や失敗事例を交えながら、具体的なお話を伺いました。また、量子科学技術研究開発機構(QST)量子生命科学研究所 湯川 進 プロジェクトディレクターからは、「ナノ量子センサーによる最先端イメージング診断・治療技術の開発と医学・薬学応用」と題し、ナノ量子センサーを用いた再生医療における幹細胞や再生細胞内蛍光イメージング、およびがん医療における新規治療法であるがん光免疫療法などへの応用に関するお話を伺いました。講演後の学生からの質問に対し、「色々な人と協力すること」、「若いときには自分を高め力を付けること、そしてある年齢に達すると皆の力を集めて大きな成果を出すこと」というメッセージを頂きました。学生は、これから辿るであろう技術者・研究者人生で大切なことをイメージできた様子でした。

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ポスターセッションには、本学と高知大学および企業から約 40 件の研究成果発表がありました。学生同士を含む参加者全員が積極的に質疑応答する姿が見られました。発表の中から、以下のとおり優秀ポスター発表賞が授与されました。

■桒田隼 さん(高知工科大学)
「結晶化過程において並進対称性を失う有機分子の発見」

■山下琴代 さん(高知大学大学院)
「色調変化型超分子ヒドロゲルにおける発色変化メカニズムの考察」

■濱田航汰 さん(高知工科大学大学院)
「イソニコチン酸を配位子とする柔軟性多孔性結晶の二酸化炭素吸着挙動」

■近藤温菜 さん(高知大学大学院)
「アルカリ金属イオンに応答して色調変化を示すキラル型超分子ヒドロゲルの構造拡張と物性評価」

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