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情報学群の学生が「令和6年度IoP技術者コミュニティ成果発表会」に参加

2月13日、「令和6年度IoP技術者コミュニティ成果発表会」が高知ぢばさんセンター(高知市)で開催されました。

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高知県では、施設園芸農業の飛躍的発展と関連産業群の創出に向けて、IoP(*1)のコンセプトのもと、産学官連携によりデータ連携基盤「IoPクラウド(SAWACHI)」を構築。農業分野におけるデジタル化を推進するとともに、SAWACHIの利活用に関する技術的知見を幅広く知ってもらうことを目的として、IoP技術者コミュニティを設置しています。
本学でもIoP推進センターを立ち上げ、情報通信ネットワークやロボット、AI、バイオマスなど多岐にわたる分野で参画しています。

今回で3回目の開催となる本発表会では、オンライン参加も含め、県内外の企業やIoP関係者ら100名以上が集まりました。IoP技術者コミュニティの年間活動報告のほか、初の試みとして、SAWACHIを利用したアプリ・サービスを考案し発表するアイデアソン(*2)を実施。発表した8チームのうち、企業や行政の社会人チームに並び、本学は唯一の学生チームとして参加しました。

情報学群 ネットワーク信号処理研究室(指導教員:福本 昌弘教授)所属の酒井 朱利さん、仲村 樹さん、明珍 侑樹さんは、現在のSAWACHIには必要な範囲のみに情報公開する仕組みがないため適切な情報共有が困難であること、人手や機材を一元管理するシステムがないことから資源の過不足が発生する可能性があることを指摘。グループ内の情報共有を可能とし、必要な範囲で資源の利用状況を公開できる機能を構築したシステムを提案しました。

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発表を終えて3人は「2024年10月頃に、福本先生から発表会の参加について声をかけていただき、ぜひ挑戦したいと思い取り組みました。アイデアを出すまでに時間がかかりましたが、無事に発表ができて嬉しく思います。皆さんの発表を聞いて、自分たちの知らなかった知識・技術を学ぶことができ、とても刺激を受けました」と話しました。

また、本発表会の講評として、IoP技術者コミュニティのアソシエイトフェローを務める福本教授は、「今日、皆さんが発表したアイデアをブラッシュアップいただき、ぜひ、組織の壁を越えた協力・連携を見せてほしいと思います」とコメントしました。

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隣接会場では、IoP技術者コミュニティ関連機器や、アイデアソンに参加した各チームの発表ポスターなどが展示され、参加者同士で活発な意見交換が行われました。

*1)Internet of Plantsの略。高知県では、農業先進国オランダの技術などをもとにした「次世代型施設園芸システム」に、AIやIoTなど最先端の技術を融合させた新たな農業(Next次世代型施設園芸農業:IoPプロジェクト)の研究開発に取り組んでおり、本学もこのプロジェクトに参画しています。

*2)「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、特定のテーマについて、様々な分野の人々が集まり、グループでディスカッションを行いながらアイデアを出し合うイベント。

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