2018.2. 2イベント / 地域貢献 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

四国オープンイノベーションワークショップを行いました

1月31日、本学共催の「第3回 四国オープンイノベーションワークショップ in 高知(主催:国立研究開発法人産業技術総合研究所)」を高知会館で開催しました。

本ワークショップは、組織の枠や県の枠を越えて、四国に存在する大学、国立研究機関、公設試験研究機関、高等専門学校、企業、産業支援機関などの研究・開発に携わる人々が一堂に会し、各機関の取り組みを学ぶとともに、今後の交流のための人的ネットワークの形成を目指すものです。

今回は「健康・介護・食品」と「ものづくり・防災・農業」の2テーマについて発表が行われました。

★IMG_7548-2.jpg「健康・介護・食品」のテーマでは、システム工学群 知能メカトロダイナミクス研究室の芝田 京子 准教授が「腰痛予防のための腰椎椎間板負荷の推定と姿勢改善システムへの展開」と題して、人体を侵襲しないセンサで腰部体表面形状を計測することにより椎間板に加わる負荷を推定する方法を共同研究企業の補助装具製品の評価に利用したり、姿勢改善システムへの展開することについて発表しました。

講演の参加者からは「重いものを持ったときの評価にも使用できるか」、また「自動車や椅子に関わる企業では腰にかかる負荷の研究がされているのか」との質問があり、更に多くの分野に展開できることを伺える議論が交わされました。

★IMG_7543.jpgまた、「ものづくり・防災・農業」のテーマでは、環境理工学群 環境解析研究室の中根 英昭 教授が「ディープラーニングの環境分野への応用」と題して、近年盛んに応用の進んでいるディープラーニングは安価に導入でき、かつ多様な分野に適用できることについて、実際に環境分野に適用して早明浦ダムの流量推定や植物種・樹種の判別を行った結果を発表しました。

参加者からは「一般企業が導入できるほど安価なのか」、また「大規模な設備が必要なのはどのような場合か」との質問があり、ディープラーニング実用への関心の高さが感じられました。

さらに講演後にはポスターセッションが行われ、本学からは以下の通り発表が行われました。

 システム工学群 Soft Intelligent SoC研究室 准教授 星野 孝総
  Deeplearningを用いた農村における檻型猿捕獲システムの開発

 システム工学群 宇宙地球探査システム研究室 助教 齊藤 大晶
  防災・減災応用を目的とした超低周波音の観測と大気伝播シミュレーションの比較紹介

 情報学群 画像情報工学研究室 准教授 栗原 徹
  深度情報を用いた節類ピッキングシステム

 総合研究所 マテリアルデザインセンター 特任講師 野本 淳一
  直流アークプラズマを用いた薄膜材料設計

 総合研究所 アドバンストロボティクス研究センター 助教 瀋 博
  自立生活支援ロボットによる下肢障がい者向け生活作業支援法の開発

ポスターセッションでは多様な分野・立場の関係者がかわるがわる活発な議論を交わし、研究に活用できる新たな視点や人脈の形成を図っていました。

高知工科大学は、今後も研究発表の機会を積極的に活用し、世界の未来に貢献できる研究成果の創出と、地域社会との連携と貢献を実現してまいります。

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