2019.4. 3地域・一般 / 地域貢献 / 学生生活 / 研究

フューチャー・デザインについてのセミナーが京都で開催されました

3月27日、京都市で総合地球環境学研究所(地球研)主催による「第27回 地球研地域連携セミナー 京都~フューチャー・デザイン×京都 持続可能な社会のデザイン~」が開催され、本学から、高知工科大学フューチャー・デザイン研究所西條 辰義 教授(地球研 特任教授)、中川 善典 准教授および、経済・マネジメント学群の学生2名が登壇しました。

DSC_4387.JPG

西條教授が所長を務める本学のフューチャー・デザイン研究所は、現世代だけでなく将来世代の利益も反映させた意思決定により、持続可能な社会をデザインしようとする"フューチャー・デザイン"についての研究を進めています。
このフューチャー・デザインの考え方は全国の自治体でも導入されはじめており、本セミナーでは、人口減少や社会インフラ老朽化など将来への課題を抱える水道事業について「フューチャー・デザインセッション」を開催した京都府営水道連絡協議会の取り組みをはじめ、長岡京市、宇治市、長野県松本市など各自治体での事例が紹介され、会場には70名を超す参加者が集まりました。

今年度10月から1月にかけて京都府宇治市が開催したフューチャー・デザインワークショップに、ファシリテーターとして参加した経済・マネジメント学群の工藤 勇大さんと勝木 駿さんは、「全員が仮想将来世代であるという想定で議論を進める際、ファシリテーターが適切にアシストすることで、市民の皆様が、斬新な閃きや日頃から考えていたアイデアをとても楽しそうに話してくれました」と当日を振り返り発表しました。

DSC_4443.JPG

また、中川准教授は各自治体の取り組みをサポーターの目線から振り返り、「ワークショップ参加者が自主的に試行錯誤して新たなワークショップを行うという状況が生まれています。このように、ある現場において参加者だった人が別の現場で主催者になることで連鎖的に繋がり、フューチャー・デザインの考え方が広がっていけばと思います」と意見を述べました。

DSC_4515.JPG

セミナー会場からは「ファシリテーターの発言が議論にどの程度影響を与えたのか」、「現世代では重要な事が、将来世代では重要ではないと気付くのはどのワークショップでも共通していたのか」等の活発な質問・意見が寄せられ、フューチャー・デザインという新たな考え方の枠組みが徐々に浸透している様子でした。

RELATED POST

関連記事