2019.3.25在学生・保護者 / 学群・大学院 / 研究 / 研究者・企業

電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会 四国支部奨励賞を学生4名が受賞

本学学生4名が「電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会 四国支部奨励賞」を受賞しました。
本賞は、電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会の四国支部が合同で、四国内の大学・高等専門学校の特に優秀な学生に対し贈呈する賞です。

高知工科大学 受賞者

システム工学群 4年 横川 恒助さん
 卒業研究題目「光渦を用いたGouy位相の可視化」
 ドーナツ状の強度分布をもつ光渦を用いて強度分布が回転しながら進むビームをつくり、さらにこのビームの強度分布の回転量を増やすことに成功しました。このビームは局所的な流速の計測への応用が期待され、今後は強度分布の回転量をさらに増やす計画を考えています。
 これまでの研究成果が評価され、このような賞をいただき大変嬉しく思います。親身にご指導くださった小林 弘和 准教授岩下 克 教授、研究室で共に支えあったメンバーに感謝し、これからの研究の進展を目指して一層研究に励みたいと思います。
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大学院修士課程 電子・光システム工学コース 2年 髙嶋 悟さん
 修了研究題目「光複素振幅の幾何学的変換を用いた光渦モード変換」
 光渦という多数のモードを持つ特殊な光について研究してきました。光渦は多重化通信や光計測、量子計算などへの応用が期待されており、いずれの応用においてもモード間の変換技術が重要となります。従来は加算的なモードの変換しか行えていませんでしたが、我々の研究では乗算的な変換を高効率に可能としました。乗算的な変換は光渦を用いた通信に応用でき、さらに大容量の通信を実現する可能性があります。
 今回の受賞は小林 弘和 准教授岩下 克 教授の親身なご指導、そして共に壁を乗り越えてきた研究室メンバーあってのものです。支えていただいた全ての方々へ感謝いたします。

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情報学群 4年 小寺 祐生さん
卒業研究題目「臨床実習におけるセンサおよび行動記録を用いた効率的なフィードバック学習支援方式」
 コミュニケーション&コラボレーション研究室(敷田 幹文 教授)に所属し、人と人との協調作業を計算機を用いて支援する研究に従事してきました。この度は名誉ある賞に選んでいただき活動が認知される機会を得たことを大変嬉しく思います。
 卒業研究では、医学科や看護学科の臨床実習における、教員と実習生の指導・振り返りのコミュニーケーションを効率化する手法を検討しました。電子情報通信学会の他に分野の異なる日本医療情報学会にも参加し、現場の生の声を基に支援システムを実装・評価できたことは大変貴重な経験でした。大学院進学後は、時代の一歩先を考えられるような技術者を目指し更なる研究の発展に向けて勇往邁進していきます。
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大学院修士課程 情報学コース 2年 片岡 崇史さん
修了研究題目「対象のアプリケーションが使うデータ型に特化したJavaScript VM開発フレームワーク」
 家電製品などに内蔵されるコンピュータは「組み込みシステム」と呼ばれ、メモリ容量や計算資源が限られています。この場合、プログラマーにとって難易度が高いC言語などを用いてシステム開発しなければならず課題とされていました。そこで、JavaScriptという、より容易にプログラムが書ける言語の利用を検討し、対象のシステムに特化したJavaScript VMを生成するシステムを作成しました。
 本研究を推進できたのは、鵜川 始陽 准教授や共同研究していただいた先生のご指導のお陰と感謝しています。研究を通して培ったプログラムを書く力を活かして社会へ出ても頑張りたいです。

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