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- 高知化学シンポジウム2019を開催しました
10月12日、永国寺キャンパスにおいて、高知化学会および本学総合研究所物質創成工学研究センター/構造ナノ化学研究室が主催する「高知化学シンポジウム2019」を開催しました。
本シンポジウムは、高知県内の産学官で化学研究に携わる全ての関係者の学術的・人的交流を図る目的で開催しており、学生および若手研究者に対しても、口頭発表・ポスター発表できる経験の場を提供しています。
招待講演ではその分野の最先端研究が紹介され、若手研究者や学生による口頭発表・ポスター発表では本学からの発表32件を含む76件の研究事例が紹介され、県内外から130名を越す参加者がそれぞれの研究内容に耳を傾け、活発な議論を交わしました。
シンポジウムの閉会式では、最優秀口頭発表賞、最優秀ポスター発表賞、優秀ポスター発表賞が選ばれ、以下の受賞者に表彰状が手渡されました。
最優秀口頭発表賞(全6件中1件が選出)
■湯川 智基さん (大学院修士課程 化学コース1年、光機能化学研究室(伊藤 亮孝講師)所属)
「配位子内水素結合を鍵とするシクロメタレート型イリジウム(Ⅲ)錯体の光化学物性制御」
最優秀ポスター発表賞(全70件中1件が選出)
■岩崎 智也 さん(高知工業高等専門学校)
「カチオン性イリジウム触媒を用いるケトンの分子内不斉ヒドロアシル化反応」
優秀ポスター発表賞(全70件中8件が選出)
■有田 磨央さん (大学院修士課程 化学コース2年、有機合成化学研究室(西脇 永敏教授)所属)
「アザ-15-クラウン-5部位を有する新規トリアリールホウ素化合物の合成と光化学物性」
■坂本 ひかるさん (大学院修士課程 化学コース2年、機能性ナノマテリアル研究室(大谷 政孝准教授)所属)
「金属有機構造体のナノ空間を介した光エネルギー移動」
■関田 慎也 さん(高知大学大学院)
「高輝度蛍光性ナノエマルションの作製と細菌検出用プローブへの応用」
■隈部 佳孝さん (大学院博士後期課程 化学コース2年、有機-無機ハイブリッド材料化学研究室(小廣 和哉教授)所属)
「スクアリン酸を用いたTi系ナノ結晶材料のワンポット水熱合成」
■堤 尚輝さん(高知大学)
「糖リン酸化酵素に応答する糖脂質型超分子ヒドロゲルの開発」
■井上 勝太さん(関西学院大学院)
「フコキサンチン分子会合体の時間分解吸収分光測定」
■西村 侑樹さん(大学院修士課程 化学コース1年、光機能化学研究室(伊藤 亮孝講師)所属)
「室温および凍結溶媒中における新規N,O-キレート型白金(II)錯体の光化学物性」
■廣瀬 沙紀さん(環境理工学群4年、有機-無機ハイブリッド材料化学研究室(小廣 和哉教授)所属)
「TiO2担持Ru触媒の新規一段階ソルボサーマル合成」
最優秀口頭発表賞を受賞した湯川さんは「他大学の方の研究発表を聞き、多くの研究にふれることのできる貴重な機会となりました。口頭発表は初めてでしたが、受賞することができうれしいです」と喜びを語りました。
本シンポジウムでの活発な議論を通じて、高知県内の化学研究のさらなる発展と、産学官連携による高知県発の新たなイノベーションへとつながることが期待されます。
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