2019.9.13卒業生 / 在学生・保護者 / 地域・一般 / 地域貢献 / 研究 / 研究者・企業

防災特別講演会「南海トラフ巨大地震への事前復興デザインを考える」が開催されました

9月7日、永国寺キャンパスで、防災特別講演会「南海トラフ巨大地震への事前復興デザインを考える」を開催し、本学からは磯部 雅彦 学長、岡村 甫 顧問、佐藤 愼司 教授(システム工学群統合減災マネジメント研究室)、角崎 巧 客員教授らが四国地域における事前復興デザインの重要性について講演しました。

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講演会には官公庁や土木関係者、大学の研究者等約210名が参加し、皆真剣な表情で講演に集中していました。

磯部学長は、平成23 年に中央防災会議・専門調査会の委員として、提案した2つのレベル別に津波の被害・対策を想定するという考え方や、高知港における地震津波防護の対策検討会議の委員長としてとりまとめた、高知市の浦戸湾にで建設がすすんでいる「三重防護」の考え方と効果について解説しました。
また、住居安全区域の開発については、住民の心情を考慮し「ここは危険だから出ていきなさい」と規制するのではなく、「もっと安全なところがあるので来ませんか」と誘導していくことが重要であると説明しました。さらに、堤防の設計は専門家がいればできるが、まちづくりはまちの住民の力が必要であると話しました。

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参加した自治体の方からは「地震に備え事前復興を考えることの大切さがわかり、理解の深まるいい機会となりました。人口流出等のリスクにも備え、まちづくりデザインをすすめていきたいと思います」と感想をいただきました。

※「事前復興」とは、被災後の復興事業の困難さを考えて、事前に復興まちづくりを実現し、災害に強いまちにしておくことです。具体的には、津波による浸水被害が想定される地域において、集落や地域の継続に不可欠な公的重要施設を事前に高台に移転しておくことなどがあげられます

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