2019.10. 3卒業生 / 国際交流 / 研究 / 研究者・企業

篠森教授らの研究論文が「Color Research and Application」の表紙を飾りました

篠森 敬三教授(情報学群総合研究所)らの研究論文が、色彩工学・色彩学の学術誌「Color Research and Application」(2019年44巻5号)に掲載され、優秀論文として表紙を飾りました。

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太原理工大学の馬 瑞青 講師と閻 鵬飛 講師、北京理工大学の遼 寧放 教授、篠森教授の研究チームが発表した本論文「Influences of lighting time course and background on categorical colour constancy with RGB‐LED light sources(RGB型LED光源でのカテゴリー色恒常性に対する照明時間経過と背景の影響)」では、「色恒常性」と呼ばれる、人間が環境の変化に柔軟に対応する能力についての研究結果が記述されています。

「色恒常性」とは、照明光の色が変わり見た目の色が大きく変化しても、もともとの(白色太陽光の下での)物体の色と変わらず色覚できる能力のことで、研究チームは照明の色を変えたとき色のカテゴリー(赤、緑、黄色、青などの色名による分類)を答える色恒常性のテストにおいて照明光の呈示方法や背景を変えたときの影響を調査しました。その結果、照明の色を把握する時間をより長く、そして色を参考に出来る色物体を周辺に置くことで色恒常性が改善することを導き出しました。
本研究成果は、LED照明において、分かり易く、美しく色を呈示する照明方法への利用が期待されます。

馬講師と閻講師は本学博士後期課程特待生制度の卒業生で「視覚・感性統合重点研究室(篠森教授)」と「知覚認知脳情報研究室(繁桝 博昭准教授)」でそれぞれ研究を深め、現在は中国の大学で活躍されています。

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(篠森教授と馬講師 北京理工大学にて)

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